書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

これはどう解決すればいいのだろう

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私はもともとが内向型で、ひとりでいるのがまったく苦にならない。

むしろ他者と長時間いるのが苦手。それはパートナーとか家族とか(もっとも家族だからといって関係性が濃いとは限らないけれど)、関係なく。

 

フリーランスで、編集とかライティングを生業としていると、

2月上旬に東京に戻るまでは、ほとんどのクライアントが物理的に遠かったこともあり、

そもそもがリモートワークの要素が強く、

そして昨今のこの状況でますますリモートワーク化していて、

「今日は一歩も外に出なかったな」

「今日も誰とも話さなかったな」(これはますます強くなっている)

ってことは日常茶飯事。

 

なのですが、、、

3月10日前後から1週間ぐらいかなぁ、どうにも人恋しくてたまらなくなって、

でも電話は苦手だし、出歩くのもすでにある程度憚られていたし、

時間が経てば、そんな感情もなくなるのはわかっているけれど、もうどうしようもなくって、

まいったなぁ、な時間を過ごしていました。

 

で、どうしたか、っていうと、

混雑する時間を避けて、早い時間に、もしくは閉店近い時間に出かけて、カウンター(もしくはそれに近いお店)で飲んだこと、数回。

それでも解決はしなかったのだけれど。

でも、取材で遠出することがあって、それがいい気分転換になって、やっと気持ちが落ち着きました。

 

自宅にこもる、っていうのは、本来私は平気で、

そうじゃない人もいる、人と一緒にいることで心の平静が保たれる人もいる、ってのは頭ではわかっていたのだけれど、

生まれて初めて、どうにも人恋しい、という感覚を体験してやっと、

今、あ〜、おこもりがつらい人も多いだろうなぁ、と心底共感できる(まだ弱いかもしれないけれど)。

 

同時に、言い寄られたら、いや、自分から仕掛けて、ふらふらっとパートナーではない、目の前にいた誰かと寝ちゃっても、なんら不思議はなかったよなぁ、とも感じています。

ぎゅっと抱き合うだけでもいいのかもしれないけど、そこでストップかけられるもんなのかなぁ。

なんだろうな、気持ちとフィジカルな感覚って、つながっているのね(そうじゃない人もいるだろうけど)。

 

人恋しい、ってこういうことかぁ。

貴重な体験をしたなぁ。

 

今、この状況でそういう気持ちを抱えている人って、どうやって解消しているんだろう。

つらいよなぁ。