書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

不思議なほど心穏やかな日々を過ごしています

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仕事関係の方から電話がかかってきて、いつもは要件に始まり要件に終わるのだけれど、珍しく世間話をふられて、それは、新型コロナウイルスの話になってしまうのですが、

私は考えても仕方のないこと、自分の力が及ばないことについては考えないようにしているし、未来どころか明日のことだってわからないし、

とにかく目の前のことをやって、少しでもごきげんに過ごしたい、というスタンスなので、

拍子抜けというか、暖簾に腕押しになっちゃったみたい。。。

 

いや、不安はあるのよ。

でもね、考えても、特に既存の流れの上で考えをめぐらせても本当にどうしようもないので、だって今は既成概念がガラガラと崩れていっていて、それはがっかりというよりも、むしろいっそのこと、この機会に社会を根こそぎ変えちゃってよ、って気分だし。

とあらば、さて、何しようかな〜、せっかくだから何かしたいな〜、って感じ。

 

 

フリーランスを20年近くやっていると、ある日突然思わぬことが襲うってことはあるのよね。

いや、フリーランスだけじゃないんだけど、フリーランスは防波堤やクッションが間になくって、もろかぶるから。

それは誰に非があるわけでも誰が悪いわけでもないのだけれど、煮え湯を飲まされるというか(それ以上だけど)、非情な裏切りに遭ういうか、大きな落とし穴にストンと落ちちゃう、というか。

そんなこと一度や二度じゃない。

 

その度に今度こそダメかも、立ち直れない、と打ちひしがれつつ、でも、不思議、どっこいまだ生きてるよ。

 

 

こういうこと書いていると、なんだか勇気と希望が自分の中からあふれてくるなぁ。

外はこんなに騒々しいのに、不思議なほど静かで平穏な心持ちの中にいるのはなぜだろう。

もともと私には何もないし所属もしていないし、持たない強み、みたいなものなんだろうか。