書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

“読むこと”の復権が起こるのか

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ここ1〜2カ月ぼんやり感じてること。

・人々が家で自由に使える時間が増えたこと

・不安定な現状からの逃避

などから、“読むこと”の復権が起こるんじゃないかなぁ、と希望を込めてぼんやり感じています。

まあ、それも状況によって大きく変わっちゃうんだろうけど、とりあえず現時点では。

 

もちろんデジタルでもいいのだけれど、不確実な今だからこそ、そして距離を求められる今だからこそ、手触り、みたいなものが求められ、紙の書籍が見直されるんじゃないかなぁ。

手にとった時の重さや紙の香り、ページをめくる感触など、デジタルでは得にくい、リアルにそこに確かにあるものとしての、紙の役割はあるんじゃないか。

 

私自身は今、無性に古典が読みたい。

時代の先を追いかける一般雑誌ではなく、内なる世界へ入り、人間の根底を表したようなものを読みたい。

方丈記』とか読みたいねぇ。

数年前にやっと読んだ『夜と霧』も、最近また読み直して、なんだかものすごく希望を感じたし。

 

読み継がれているものって骨が強いというか、いつの時代も変わらない本質が基盤にあるんだと思う。

それに触れることで、心が落ち着くんだと思う。

 

hon-hikidashi.jp

 

これから書店店頭売り上げがどうなっていくのか、今まで以上に興味があります。