書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

食につきまとうジェンダーギャップを払拭したい

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いつもいつも、ず〜っと不思議で、いまだもってそういうことが前提や枕詞にように使用されていて、大きな違和感を覚えます。

 

・女性は少食/男性は大食

・女性は甘いものが好き/男性は甘いものが苦手

・女性は野菜が好き/男性は肉が好き

・女性はお酒が苦手(これが願望なのか?)/男性は酒飲み

・女性はカラフルな盛り付けを好む

・女性は少量多種類を好む

 

え〜、そうかぁ〜?

こういうの、全部全部全部、個体差じゃないの?

 

私(女です)についていうと、51歳になった今も大食漢で、食事を同席した男性陣に「後は任せた!」「よく食うなぁ」「フードファイターだよなぁ」なんて言われることしばしば。

 

私の周囲を見渡しても、上記のことは個体差が大きくって、性差じゃないよ。

 

 

世の中を見渡すと、無意識ゆえなのか、そういうコピーや記事がやたらめったら多い。

普段ジェンダーギャップが!と言っている人も、そういう原稿を平気で書いている。

 

 

おかしくない?

 

私は自分がダイレクションのときは、こういう物言いをする原稿があがってきたら、すべて修正します。

 

これだけじゃなくって、ステレオタイプを前提にした文言も修正します。

 

例えば、“フランスはおしゃれ”。

ほんとかよ?

私の経験では一般のフランス人の服装、町で売られている商品、本や雑誌の装丁などは、大半は「もっさいなぁ」って印象なんだけど。

 

 

ジェンダーギャップはいろんなところで散見できるけれど、食にまとわりつくジェンダーギャップは特に目立つ。

人を小馬鹿にしたような、女子会プランとかレディースメニューとかも要らないですから。

 

世の中は大きくうねりをあげて変わっているし、

いい加減、食界隈のステレオタイプを払拭したい!