書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

物理的に遠くなっても

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仕事のオファーをいただきました。

 

テレワークとかリモートワークとか言われていて、

通常業務は確かに成立するけれど、

思い立ったときやいざというとき、肝となる打ち合わせ(紙質とか色味とかフィジカルな作業を伴うとき)は、

やっぱり物理的な距離がものをいうのよね。

そして、それゆえチャンスを逃したことも少なくない、というか、非常に多い。

それも東京に戻ってきた大きな理由のひとつ。

 

そうはいっても、たいていのことは、私でなくても代替はきく。

そんな中、以前、東京を離れた際に、レギュラーで仕事を発注し続けてくれた人がいて、

心底ありがたい、と思った。

金銭的にも、だけれど、何よりその気持ちが。

8年以上前だから、今ほど遠隔が当たり前でなかった時代のことで、

実際に発注案件は、気を遣ってくれているのがよくわかった。

自然消滅してしまうところが多かった分、余計にありがたさが身にしみた。

 

同時に、移転したなら、と、それまで存在を認識する程度だったのに、

移転先のエリア関連や、エリア性のない仕事を発注してくれるところも現れて、それもありがかった。

 

今回、8年半ぶりに東京に戻り、

実のところ、結局それまで住んでいた地元との仕事はあまりしなかったので、

かろうじてできた縁もこのまま自然消滅だろうなぁ、

中には、非常に優秀な方もいて、残念だけれどやむなしだなぁ、と思っていたら、

先日、連絡が来て、それは仕事の依頼でした。

 

ありがたいなぁ。

 

私は、できるだけ誠意を持って仕事をしてきて、

でも、そこはビジネスだから義理だけじゃなくって、これまでの仕事に対しての評価でもある、と思いたい。

 

おもしろそうな企画で、張り切っちゃうな。

いつも以上にしっかり勉強して挑みたいと思います。