書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

切磋琢磨する感覚が戻ってきた!

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東京に戻ってきて、よかった! 本当によかった! 私はこういう生活を求めていたんだなぁ〜、と感じる場面が多く、今、本当に幸せ。

 

それはこれ!という突出した決定打があるわけではなく、

些細なことのあれこれなんだけれど、その積み重ねって大きいんだなぁ。

 

仕事をしていて、そう、この感じ、そうだったな、やっぱりいいなぁ、と思う場面もしばしば。

 

私はフリーランス/自営なので、目先の作業は自分の手前で行い、

そのときはほかの人との接触はない(メールとか通話とかweb会議とかはあるけれど)。

打ち合わせや取材があると、制作サイドの人と会う。

そのときに、目の前のプロジェクトの話も当然するのだけれど、

もっと広いところで、業界の動きとか、これからの仕事のあり方とか、世の中に出ている制作物に関してのあれこれとか、

そういう、半分仕事半分私情みたいな話になります。

 

これがいいんですよね。

(広義での)同業者同士で感覚をシェアできること、違った見方、ああしよう、こうしたい、という話は、

同僚がいない私にとって、制作サイドの人たちはいわば同士のようなもの。

こういう会話を通じて切磋琢磨し合える場所に、やっと戻ってきた、って感じ。

 

この道!とひとりで黙々と進められる人もいるでしょう。

でも、私はそこまで自分を律することができないので、環境も大事。

毎日は要らないにしても、ときにこういう話をして、感覚を刺激して、よし、がんばろう!と思うことは大事。

 

そういう日々がやっと戻ってきたなぁ。

そういうことがあるたびに、飼っている自分の野心を育てられる環境に戻ってきたことをうれしいなぁ、と噛み締めながら東京の新しい自宅への帰路に着くのです。