書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

実をとる私ですから

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引っ越し先はDIY物件で、クリーニングしない状態での明け渡しが条件だったので、

荷ほどきよりも、先に清掃をして、その場所が使えるようにしないといけない。

 

まずとりかかったのは水まわり。

便器 → お風呂 → 洗面台 → トイレ全体

これだけで1週間。

その後、台所。

台所だけで1週間。

 

これから仕事や個人スペースなどが待ち受けていて、ふぅ、まだまだ道は長い!

 

 

台所が2週間使い物にならなかったってことは、外食三昧。

少し整理ができても、せいぜいコーヒーを淹れる程度。

家の中にいても段ボールだらけ、とにかく汚く、外で食べるほうが気分的にもよいので、外食ばっか、でした。

 

人と会うときは、そういうお店に行くのですが、

引っ越し後の今の状況の、日常の食事としてひとりでお腹を満たす場合は、

・悠長にのんびりするほどの時間はなく

・家のことでバタバタしていて体力を使うのでものすごくお腹がすく

ので、安くて速いチェーン店の利用が圧倒的。

う〜ん、若い単身サラリーマンのようだ(って、古い?)。

 

いやぁ〜、この手のお店の企業努力に驚く。

この値段でこの内容でこの味で、しかも営業時間が長いところも多い。

ポーションを少なくしてオーダーできるようにしているところも少なくない。

通常だとあまり行かないだけに発見も多い

(というのも、とりあえずお腹を満たすのであれば、いつもは家で食べるから)。

こりゃ、利用するわけだ!

 

 

そのことを言うと

「おしゃれなカフェとかに行かないの?」と驚かれ、

「おしゃれなカフェに食事目的ではまず行かない。

いやいや、それよりもチェーン店は優秀ですよ。今回毎日のように利用して、すごい!って思うことばっかり」。

 

カフェって待ち合わせとか打ち合わせとか、誰かと落ち着いて会うための場所。

お茶もあるし、お腹空いたらおやつもあるし食事もできるし。

カフェにお金を払うのは、私にとっては場所代なんだな〜。

 

ほとんどのカフェは、私にとっては食べに行くところにはならない。

・そこまでおいしいわけではなく(まかない崩れのようなメニュー)

・量が少なく

・その割に高い

・コーヒーもコンビニの方が安くておいしい

から。

一見、これらも満たされているように思えるけれど、そうじゃないんだよね〜。

おしゃれカフェは雰囲気美人のようなものだから、実はあれっ?てことがいろいろ目につく。

 

まあ、おしゃれカフェに飲食の質のアップを求めるのはむずかしいとしても、せめて量を1.5倍にしてくれたら、どうにも空腹時にご飯食べに行くかも。

 

 

な〜んて力説すると深く納得される。

おしゃれ系のところにはね、食事を求めてないのよ。

私は実をとるからなぁ。

さらに言うと、食事目的かつ雰囲気や時間、サーヴィスも求めるなら、

その分お金を払って、その道一直線といった、まっとうな(きちんとした?というか)お店を選ぶ。

 

おしゃれ系の店を否定はしないけれど、

食べる目的にはならないのよ、私の場合。