書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

手作り信仰は一体いつまで続くのか

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バタバタしながら、つけていたラジオを聞くともなく聞いていたので、

真意は違うのかもしれないし、間違った情報を受け取っているかもしれない。

 

それでも、耳に入った途端に「気持ち悪い!」って思ったこと。

 

“説得交渉には手作りのお弁当が有効”らしい。。。

 

 

うわぁ〜、勘弁してください!

 

手作り弁当で説得交渉なんて、するのもされるのも絶対に嫌だ!

本質とはズレたところで、そんな上目遣いの媚びたようなことはしたくないし

(交渉は、本質の部分でやりたい。ストレートに、が聞くこともあれば、外堀を埋めながら、ってこともある)、

そんなことをされたら、迷わず一蹴したい。

 

あのね、手作りが気持ちのバロメーターって、いい加減やめてほしい。

手作り信仰が根深いことに、ただただ呆れる。

 

 

手作り弁当って、まず、アレルギーや宗教的なこと、食の嗜好を無視。

そんなの、押し付け&迷惑以外のなにものでもない!

 

加えて、世の中には、人の握ったおにぎりが食べられない、お鍋を囲めない人もいるんだよ!

 

「わざわざあなたのために作った、その気持ちが受け取れないの?」

はただの一方的な感情表現で、押し売りだよなぁ。

 

見返りを求める、その根性が気に入らない。

人に何かをするときは、ただただ自分がそうしたいから、が理由じゃないの?

それで相手が喜んでくれれば、それだけでいいんじゃないの?

それを説得交渉に材料に使うなんで、言語道断!

 

条件つきの手作りは、迷惑以外の何物でもない。

 

 

勝手に手作りする分には文句は言わないけれど、他人を巻き込まないでよね。

 

はっきり言って、手を揉みながら手作り弁当をもらうよりも、「これ、賄賂。好きなものでも食べて!」と現金をもらう方がよっぽど気持ちいいです。

 

 

ちょっと話が反れますが、私は温泉とか公共のお風呂がとても苦手です、というより悪夢です。

そもそもお風呂が苦手ってのもあるのですが、

知らない人と裸で同じ空間にいるってのが本当にダメなのです。

 

なので、裸の付き合い、とか、同じ意味合いでしょう、同じ釜の飯を食って、みたいなことを言われると心がざわっとするのです。

 

手作りイコール愛情のバロメータとはまた違う話けれど、こういうウェットな感覚って、私は苦手だな。