書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

すっかりぐっすり寝てしまった

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9月半ばから10月半ばまで、寝食を削る状況で、睡眠に関していえば昼間は30分、夜は1時間30分(ときどきそのまま寝てしまって3時間)を小間切れにとるといった生活で、

まともに寝たのは、出張先で体調不良がピークを極めて倒れたときと、一日フルで病院にいて帰ったとき、という皮肉。

 

大きな仕事が10月半ばに終わり、それで一瞬ひと段落、その後、後手に回っていた原稿を書き上げ(とはいえ締切り前だけど)、また徹夜に近い状態で、2泊3日の出張へ。

 

この出張で泊まったのが、温泉のある小ぢんまりとした宿。

 

 

私、お風呂が好きじゃなくって、普段はささっとシャワーで、湯船に浸かることは稀。

加えて、温泉が苦手で、理由は

・熱い(すぐにのぼせちゃうんです)

・ニオイがつく(服とか荷物とかに、ね)

それと、これが私にとってはいちばん大きいかもしれないのが、

・見ず知らずの人と裸で空間を共有する

 

最後の

・見ず知らずの人と裸で空間を共有する

が本当に、本当に、本当に苦手でね。

 

なわけで温泉地の宿に泊まってもユニットバスがあればそれを使いたい私です。
(なので、銭湯も苦手です)

 

 

で、今回の宿泊宿に温泉があり、お部屋にお風呂がないことを知り、がっかりでしたが、

仕事で泊まるからわがままは言えないなぁ、と思いながら出張に向かいました。

 

聞くと、その宿はその前後はフル稼働っぽかったのですが、私が宿泊した2日はポンとあいていて、小さな宿だったこともあり、ほかにお客さんがほとんどいない、と。

 

で、2日とも貸切り状態で、お風呂を独り占め!

そしてお湯がぬるく、ニオイもなく、おかげで、私にしては非常に非常に珍しく、湯船にゆっくり浸かってしまいました。

 

私は朝が弱く、しかも放っておくとダラダラするので、するとお風呂面倒くさい、になってしまいがち。

出張先ではシャワー/お風呂も仕事の一環、やるんだったら、やることは早めにやる、意識なので、この出張でもそう。夕食後、すぐお風呂へ。

湯船にのんびり浸かったもんだからいつもより長い時間をお風呂で過ごし、お湯がぬるいとはいえ、お湯がぬるい分、体の芯からじわ〜っと温まった感じで、ちょっと休もうとお布団に入ったら、気持ちいいまま、そのまま寝落ち。2日とも。

 

お部屋で多少仕事をしようと思っていたけれど、至急でないからもう諦め、

気持ちよくまどろみ、久しぶりにぐっすり寝てしまった。

 

たまには、いいよね。

それまで寝食を削る日々が続いたから、その分、本当にゆっくりできて、ありがたかった。

 

 

にしても、温泉とかお風呂とかって、ず〜〜〜〜〜っと苦手で、出張から帰った今も得意ではないけれど、

好き、とされるのが少し理解できたような気がします。

 

人間、いくつになっても新発見があるよなぁ、周囲のことも、自分の中にも。