書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

クリニックでは、ただただ寄り添って欲しいんだな〜

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おそらくどちらかというと、理論を言う方だと思うので、普段相手に共感を求めていない、というか、ふ〜ん、で、あなたはどーなの?(私はこう思う)、お互いに意見を出し合って、じゃあこうしましょう、みたいな感じなのですが、

唯一そうならないところがあることに気づきました。

 

それは、クリニック/個人病院です。

 

総合病院とか大学病院は、そもそもが紹介状を持って行くので、

自分のこととはいえ気持ちは平然としていて、ものすごく客観的に最悪の事態含め、あれやこれや正直なところをズバリ、あれこれと質問しまくるのですが、

最初に駆け込むクリニック/個人病院はそうじゃない、ってことに気づきました。

 

病状などは何を言われても大丈夫、ではあるけれど(そこははっきり言ってもらわないとむしろ困る)、

それよりも、それまで不安になっていた状況が、クリニック/個人病院に駆け込むことで、ここでは気を張らなくていい、ぶっ倒れてもクリニック/個人病院だから大丈夫、と思うせいか、安心して自然と涙が出る。

 

そんなときに、ものすごくクールな(というか平静とした、ときにごく当然の)対応をされると、つらい。

たとえば、座ってられる?と聞かれ、大丈夫かも、と答えたものの、やはりしんどくなって、横になりたい、と言ったときに、ええっ!(さっき、大丈夫って言ったじゃん!)という反応をされるとつらい。

やっぱりしんどかったですね、準備するのでもう少し待っててくださいね(本当は時間がかかるにしろ)、と言われるのがありがたい対応。

 

もうね、ただただ、うんうん、大丈夫ですよ、って見守って欲しいんだな〜。

体調が思わしくないときは、心も平常じゃなんだな〜、と思うのはこんなとき。

 

以前、知人が推薦してくれたクリニックが実にサバサバした先生で、普段だったらいいんだろうけど、不安を抱えつつ初診で訪問したときは、そこにまともに対応できる体力も気力もなくって、妙に疲れてしまった。

もっとも通い始めたら、今度は私も平常なので、そのベタベタしないところがラクではあったんだけど、ね。