書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

虹を見たかい

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私の場合は、そこまでそういう案件が多いわけではないのですが、

取材や撮影で風景/景色を伴うことは少なくありません。

 

ということは、何が大事か、っていうと、天気です。

もちろんある程度考えてスケジュール組みをするのですが、

実際のところ、こればっかりは運次第だったりするんですよね〜。

 

よく晴れ男/晴れ女っていうけれど、私もこういう仕事をして四半世紀ですから、そうとしか思えない、ってこと、確かにあります。

 

先日も3日連続で同じクルーで風景撮影を伴う取材&撮影があって、

前日まで10日ほどずっとぐずつき、大雨の日もあり、

この取材&撮影の3日間とも天気予報はよくない。

 

あ〜あ。

でも、前の週の大雨でなさそうなだけよしとしよう、と思いきや、

スケジュール通りに天気が味方してくれて、よかった!と本当によかった!

 

しかも、です。

風景を撮るときは見事に青空で、移動中だけスコールのような大雨に見舞われたけれど、取材&撮影ではまったく問題なく。

 

いやぁ〜、ありがたい!

 

確かに私、天気に恵まれること多いな、と思っていたら、カメラマンの方も編集の方も、晴れ男と言っていて、持っている3人が集まったわけです。

 

で、最終の3日目、あと1軒で取材&撮影が終わるとき、窓の外に見えたのは虹。しかも時間差で2度も。

「虹で幕を閉じる取材って、いい!んですよね」

「えっ、そうなの?」

「ベテラン編集者がそう言ってましたよ」

「今回は2回見ちゃいましたね」

「ねっ。だからこの案件はあたり!ですよ」

 

こういうときに持っていない人は、結果として仕事続けられない。

それは本人の実力とか技術とかではないけれど、天気とかタイミングとかがいつもスカだと、結果仕事にならないからねぇ、と。

羽根さんが(私のことね)、なんだかんだで最後の最後にはピタッとスケジュールが決まるのも同じだと思いますよ、と。

ricorice.hatenablog.com

 

こういうの、どう説明していいのかわからないのですが、自分の力でどうにもならないことが関わる案件で、限られた日程でバシッと仕事が完了するには、
意思とは意志とかだけではどうにもならない、運とかタイミングとかは確かにあるなぁ、というのは長年この仕事を続けていて、本当に感じるのです。

 

私は自分のことを、なんだかんだでついている! 運がいい!と思っているのですが、そういう思い込みだけじゃない気もするんですよね〜。

でも、運が味方してくれるのは、その段階になるまでちゃんとやってからこそ、と自分に言いきかせたりもしています(そうしないとすぐにだらける)。