書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ありがたいなぁ、ほんと、ありがたいねぇ

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先日、高校の同窓会に出席したときのこと。

卒業年に関わらず、同窓生が集まる会で、今年は私の学年が当番期で、事前準備には参加できないものの、当日は多少なりとも手伝いを、と参加しました。

 

どんなものはよくわかってなく、すると会場には物販コーナーがあり、ご自身のCDを販売なさっている方もいて、じゃあ、ちょっと私の本もPRしてよ、と手元にあった『増補改訂 イギリス菓子図鑑』1冊を見本としておいてもらって、Amazonなどオンラインでポチるように誘導してもらったのです。

 

自分が、いつものように編集統括/制作指揮、つまり大きな裏方の場合は、躊躇なくPRしやすい。

商業出版である以上、売れる、というのは大事な要素なので、できるだけPRして、知らなかったけれどこういう本があるのか、欲しい、という人に、ひとりでも多く届けたいと思っています。

興味がドンピシャの場合は、アンテナを張っているので買ってくださる可能性が高いのですが、興味がないわけではないけれどそこまでベクトルが向かっていない、でも読者になってくれる可能性のある人に向けてPRしたい、と考えているのです。

 

ただね〜、自分が著者も兼ねるとなると、裏方かつ表方であり、なんだか面はゆい(これが私の弱いところ)。

同窓会では、私は物販ではなく事務系の手伝いをしていたので、販売は担当の方々にお任せ、としました。

 

 

いやぁ〜、ありがたいです。

ポチってくださった人たちがいらっしゃったんです。

打ち上げの時に、「俺、2冊注文したよ!」と声をかけてくれた人もいて、ありがたいことこの上ない!

 

興味がまったくなかったら注文しなかったでしょうが、それでも同窓のよしみ、って部分が大きいのは間違いないでしょう。

感謝、感謝、です。

 

 

今回の『増補改訂 イギリス菓子図鑑』発売の後はイベントや講座に登場していないのですが、これまでそういう機会があったときに本も持参したら、買ってくださる方の比率がとても高かったんですね。

なかにはすでに買ったけれど、もう1冊、って方もいらっしゃったなぁ。

 

 

同窓会でポチってくれたのと、イベントや講座で売れるのとは、理由はまったく同じではないでしょうが、それでも“顔が見える”ことが購入につながる、ってことなのかな、と考えるのです。

生産者の顔が見える野菜や果物、というのと同じ心理なのかもしれないですねぇ。