書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

デジタルになって紙が増えた皮肉  

 

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紙類のおかたしを本格的に進めています。

まずは着手しやすいところから、確定申告など、いわゆる書類関係を整理。

 

自宅が仕事場を兼ねているから、ってのもあるのですが、それ以外にも紙が散乱としていて、まだまだなかなかな状況ですが、

こうやっておかたしをしていて、

デジタルに移行したことで、かえってプリントアウトしたものが増えた、ってことを痛感しています。

これまでもぼんやりと感じてはいたのですが、目の前に突きつけられている感じ。

 

なぜか、っていうと、例えば、メールのやりとり。

重要なものはプリントアウトして、付箋をつけたりハイライトを入れたりしているのですが、以前は企画書、契約書、請求書、領収書以外は口頭でやりとり、でメモをとるってことが大半だったので、重要書類以外は手元に、ない。

 

校正もそう。

以前は印刷所から、初稿、色校、念校(例外もあるけれど、だいたいこんな感じ)で、まとめて出てまとめて戻す、だったけれど、

今はデザイナーさんがデータ修正をかけて印刷所に戻すことが多い。

となると、一発勝負、ではなく、修正、確認のやりとりがしやすいのはいいのだけれど、その都度、プリントアウトして保管するので、これがものすごい量、なのです。

 

画面で見ればいいじゃないか、という声もありますが、

文字原稿にしろレイアウトにしろ、一度プリントアウトして刷り上がったもので見ないと、間違いとか発見しづらいんですよね〜。

画面だとつらつらと目で追うのが、プリントアウトするとパッケージ化されて、全体を見渡せる、

ってことも理由としてあるのかな、と思っています。

 

別段、以前がよかった、というつもりはありません。

デジタルに移行したことで、たとえば、いちいち受け渡しに出向く必要がなくなり、ラクになった部分の方が大きいのですから、

 

とはいえ、デジタルになったがゆえに紙が増えるという皮肉。

雑誌の場合は次の業が出たら、ある程度処分できるのですが、書籍の場合はそうはいかず、見極めもなかなか難航しそうです。

自分でルールを作らないと、この状態が続くのは目に見えています。

おかたしをすると同時に、傾向と対策を考えたいと思います。