書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

肩の荷が降りて、ちょっと解放感

f:id:ricorice:20190507142630j:plain


今年に入って早々に原稿依頼を受けた2本が、通常の仕事とまったく違う趣旨、内容、読み手の方に向けたものでした。

 

1本は1月中にほぼ手が離れたのですが、うんうん唸って、これでいいのか考えながら原稿を書き、脱稿した後もその感覚が抜けず。

そのため、その後入りを受け、同時期に書いた、本来の領域の文字原稿がしっくりこないものになってしまい、編集部の方にお手を煩わせてしまった。。。

 

マルチタスクは平気だし、ポンと切り替えができる方なのですが、通常とまったくかけ離れたものに取り組んだことに、すっぽり覆われてしまった、という。

 

 

もう1本を先日、脱稿しました。

これがまた、なかなか難儀なものでした。

テーマがあるようなないような、で、通常、企画ありきでやっているので、なんでもいいですよ、はかえって途方に暮れる、という。

 

きちんと依頼を受けたのが3月下旬で、それまでに概要をきいていて、ぼんやりと頭の中で熟成させていたので、すぐさまさくっと草稿に着手

その後、寝かせていて、GW後半に見直すこと2回。

(私は、起承転結は考えず、とにかく一気に書き上げて、あとで推敲していくやり方です)。

 

依頼の内容を見直し、体裁を整え、ようやく送り出しました。

 

ふうぅ。

 

普段の業務とまったく違うタイプの原稿執筆は、さじ加減が本当にむずかしい。

自分であれこれ考えながら固めていく。

荒削りをして、だんだん細部を掘る、彫刻みたいな感じだなぁ。

 

最後まで気は抜けないけれど、とにかく提出がすんで、少し肩の荷が降りました。