何事も同じ、ってことかな
高校生だった時分、現代国語の先生が「実力は貨車にのってやってくる」と口癖のように言っていて、
大学受験はいい加減だった私は、受験勉強ではついぞその実感を得られないでいましたが、
社会人になって、「ホントにそうなんだ!」に遭遇することがたまにあります。
いちばんわかりやすかったのは語学。
一時期、私はイギリスでケンブリッジ英語検定のコースを受講していて
(この試験は本当によくできている!)、
言語学に近いことに踏み込む、毎日宿題もどっちゃり出る、で頭がショートしそうになっていました。
ところが、です。
こんなにやってるのに、力がついた実感が得られないんですよね。〜
でも、たま〜に、いきなり視界がぐんと広がる時が訪れるんです。
一晩寝て起きたら、突然スラスラわかるようになったかのような。
おそらく日々少しずつ備わっていってはいたのでしょうが、感覚としては、
平坦な道をずっと進んでいて、いきなり、ポンとステージが上がって、
また、そこで平坦な道を進んで、そしてまたポンとステージが上がって、
その繰り返し。
決して坂道をゆるくのぼる感じではないんだな。
語学ほどわかりやすくはなかったけれど、仕事も同じだと思う。
そして、今、おかたしを粛々と進めていて、
やってる割に片づいて見えないな、と思っていると、
ある日、突然、視界が開けます(そこまでケオスだった、ってことだけれど)。
文字どおり、風通しがよくなった空間が広がり、
こういう感じで進むとは想像していなかったので、びっくり!
そこで思い出したのが、「実力は貨車にのってやってくる」。
何事も同じ、ってことかな。
継続していると、いつか、実感としてちゃんと感じられ、ということはちゃんと身についた、というか。
何のためにやっているのか、と問われれば自分のためではあるのだけれど、可視化できたりして実感が伴うと、やる気が維持できます。
続けるために、これは大きい。