書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

結局、これを伝えたい!がないからじゃないのかなぁ

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出版不況の大きな要因は自分たちにある、ってつくづく思ってしまいました(↓)。

headlines.yahoo.co.jp

 

何だろう、この違和感。

いまだに本気でこういう意識なのかなぁ。完全に読者は置いてけぼりじゃん!

 

・自分たちを特別階級だと思っている(いわゆるいいとこの大学を出て、そこそこ以上の出版社に入った人のエリート意識の何と強いことよ!)

・これを伝えたい!がない

 

言いたいことは山ほどあるけれど、

読者の皆さんの声を聞く前に、

「これがやりたいんです! これを伝えたいんです!」

がしっかりあれば、購買という行動含め、反応はあるんじゃないのかな。

 

ぼんやりとみんなが喜ぶものは、浅いのよね。内容も熱量も。

自分たちがこれだよ、これ!ってものがないのに、

どうして読者という第三者に伝えられるんだろう?

買いたい!と思わせられるんだろう?

 

「これを伝えたい!」はコンセプトとか理念とかに置き換えられるんだけれど、

これが何を作るにしても基盤になるし、

これがしっかりしていないと何も始まらない。

三者の意見を聞くにしても、「これを伝えたい! さあ、どうですか?」と質問する形でないと意味ないんじゃぁ。。。

 

ふわっといいものは軸がない。

「もうそういうの、要らない」って読者の声が、買わない、に繋がっているんじゃないのかなぁ。