大坂なおみのアクセントを真似る心地悪さ
私は、生まれも育ちも地方で、それが大学入学と同時に東京へ行ったら、
言葉もすんなりと慣れて、今ではそっちがすっかりスムーズ、というか。
別段直そうと思ったわけではなく、
暮らしていくのにそのほうが断然ラクだから、結果としてすぐに適応した、というね。
とはいえ、鼻濁音は意識しないとできないし、
アクセントや使う言葉にときどき名残があるみたいで、それは自分で気づくこともあります。
だけれども、世の中は私のようなタイプばかりでは当然なくって、
身についた方言を気にする人もたくさんいる。
私はスポーツではテニスが好きで、
かつ自分の国がどーのってのはないので、
男性選手ではナダルがお気に入りで(錦織圭選手はまったくもって好きなタイプではない)、
女性では大坂なおみ選手は好きなタイプで、
USオープンの優勝はやった!だったわけですが、
例によって、日本という属性に関して、どーでもいいうんざりするようなことのオンパレード
そんな中、これ、いいの?ってのが彼女のアクセントの真似。
そのたどたどしさ含めて、かわいい、ってことの表れなんだろうけど、
その悪意のなさにかえって、問題の奥深さを感じる。
で、冒頭に戻るわけだけれど、
方言って気にする人もたくさんいるのよね。
それを、クスクス笑う図と基本変わらないんじゃないの、ってね。
それを売りにしている芸人さんたちならわかるけれど、
そうでない場合は、そーゆーの、ふれる必要、ないんじゃないの?
英語にしても、オーラル・コンプレックスなのか、
やたら“r”を巻き舌にするのって、なんだかなぁ、だし。
これってすっごくわかりやすいことなんだけれど、
自分が母国語でない言葉で一生懸命意思を伝えようとしたときに、
相手に悪気がなくても、そのアクセントを真似されたら、どーゆー思いをするか、なんだよね。
ちょっとだけ考えたら、自分がその立場に立ったらどんな気分になるか、わかりそーなもんだけど。