仕事は楽しいか? 東京は楽しいか?
10年ほど前に、小学校3年生ぐらいの子供にそう尋ねられ、
別段他愛ない会話の中でのことだったんだけれど、
そのことがずっと引っかかっていていました。
「仕事は楽しいか? 東京は楽しいか?」
そのときの私の答は
「仕事はおおむね楽しい。東京もとても楽しい」と切り出し、なぜ楽しいのか、その理由と、ここはちょっとなぁ、ってことも付け加え、
その子は、うんうん、って聞いていたものの、途中から分かったような分からないような、退屈そうな表情になったので、テキトーに切り上げたんだけれど
(無理もない。詳細を聞かされても、小学校3年生ではまだそこまで想像ができないことも多いだろう)。
その会話がず〜っと引っかかっていて、その理由がようやく私の中で判明。
それは“楽しいか?”という質問の仕方だったんだな。
これって根源的な問いだよなぁ、
昨今、仕事における“大変さ”みたいなものに焦点が当たりがちで、
もちろん問題は解決していかないと、だけれど、
その根本として、“仕事は大変”ではなく、“仕事は楽しい”が前提にないと、
仕事したい!なんて思わなくなるよなぁ、ってことが
「仕事は楽しいか?」って質問に凝縮されたいたんだな、と思いいたったんです。
当然だ!
人間は、つらいことよりも楽しいことになびき、惹かれるもんだから。
なので、それに対して「楽しいよ」ってことを言葉でも態度でも示すのが、
すでに仕事をしている人間として、後進に伝えられることなのかなぁ、と感じたりする今日この頃です。