書くこと、編むこと、伝えること

編集者、ダイレクター、ライター、情報発信サポーター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けするメディアや仕事のあれこれ

よかった! よかった! じゃないの?

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世界で大きなニュースになった、タイの洞窟に閉じ込められた少年とコーチ。

無事、救出されて、退院して、よかった! よかった! 本当によかった!

なのに、責任とか反省とかを促す声が日本であがってるんですってね。

 

びっくり!

 

よかった! よかった!が根底にあって、

プラスして、同じことが起こらないように、もしくは同じことが起こったときに、

どうするか対策を練って、あらかじめ告知なり共有なりをする、ってことじゃないのかなぁ。

単に閉鎖する、っていう、臭いモノに蓋をする発想でなくってね(観光スポットになるらしいけど。たくましい!)。

 

昨日投稿した“おばさんの“お小言”はききたくない!”に通じるように思えるんだけど、

ricorice.hatenablog.com

 

失敗やミスをした、些細なことを知らない人を含めて、自分より下だ!と見なした人間をコケにする、

さらにはよってたかって完膚なきまで叩きのめす、って、どういう精神構造なんだろう?

 

 

日本人はやさしい、って言葉が蔓延しているけれど、

わたしの印象はまったく逆で、

たいていの日本人がやさしい態度を示すのは、自分より強い者もしくは顔見知りに限ったことで、

他者、とりわけ弱者や困ってる人に対しては冷たい。

それが第三者であればことさらで、本当に冷たい、と思う。

 

バギーを押している親御さんに冷たいし、小さい子供連れにも冷たい。

明らかに道に迷っている人に対しても無視。

若いからものを知らないのは当たり前であって、それをあげつらう。

若者だからハメを外すことがあっていいのに、眉をひそめる。

子供のいたずらややんちゃに対しても冷たい。

若者や子供に対して直接どーの言わない(言えない?)ときは、親の教育が!とか言い出す。

 

なんなんだろーな。

 

 

そうやって思い返してみれば、タイの洞窟の少年たちやコーチが

救出されたとき、入院したとき、退院したときに、

すっかり萎縮して、すみません! すみません! な空気じゃなくって、

笑顔を見せた子供もいて、その意味でも本当によかった。

医者や看護士らをはじめ、周囲の人も喜んでいて、こういう人たちに囲まれて、本当によかった!

 

これは、子供とコーチの心身の安全を最優先させるために、当局(政府?)が配慮したものなのだろーか?

だとしたら、それも含めて素晴らしい、と思う。