書くこと、編むこと、伝えること

編集者、ダイレクター、ライター、情報発信サポーター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けするメディアや仕事のあれこれ

思わず言葉をのんでしまったこと

f:id:ricorice:20180511223738j:plain

食関連という仕事柄、厨房に入るにしろ、お店にうかがうにしろ、スタジオで商品を撮影するにしろ、

匂いも大事な要素なので、身に纏うのは好きなのですが、香水を控えています。

 

社会的存在としては男も女も性差がなくて当然と思っているのですが、

生き物としては違うのよねぇ、と思うのはこんなとき。

女性用、よりも、男性用に好きな香りが多く、

買って使っていた時期もありますが、

私がつけても、どうも知っている匂いにならない。

 

そりゃそうだ。もともとの体臭が違うんですよね。

もちろん個体差もあるけれど、性差は大きい。

なので、いくら私が纏っても、思い描いた匂いではない。

 

男性が香水をつけて、それがエレベーターを降りた後なんかでほんのり香る、

ってのは、実にいいものです。

好きな香りならなおのこと。しばし、うっとり。

 

 

宅配便の方は、だいたい決まった方々が届けてくださるのですが、

今日は初めての人でした。

 

その方が、ほんのりとやわらかい香りを纏ってらして、

思わず、「いい匂いですね!」と言いそうになったものの、思わず言葉をのみました。

 

これって、セクハラに受け止められかねないですよね。

セクハラ、とまでは言わないまでも、気持ち悪い!って思われかねないですよね。

なじみになって、二言三言言葉を交わすようになっていればともかく、

そこまでの関係性はまったくないもの。

 

いい匂いですね、っていうのは、君かわいいね、とか、あらっ、男前!と同様、その人の容姿(なんか)に関することの延長にあり、

しかもちょっとストレートに容姿をほめていないのが余計に微妙なところ。

(ステキな靴ですね、いいジャケットですね、って服装をほめるのともまた違うし)

ありがとう、とか、早いですね、とか仕事に関することではまっかくないですからね。

 

 

セクハラ、パワハラは男性だけがしているわけじゃない。

今は男社会だから、どうしても女性が被害者側になることが多いけれど、

今だって苦しんでいる男性は多いだろうし。

パワーバランスが変われば形勢が変わることも充分にあり得る。

 

無自覚、ってのがいちばん怖い、ってのが我が身を通じて感じることです。