書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

発注主さんへお願い! 強く強くお願い!

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ほんと多いんですよ、ほとんどと言ってもいいんじゃないかな。

仕事を発注するときに金額を提示しない発注主さん。

 

これまでつきあいがあってそれに倣う内容であれば、まだいいんですけど(よくはないけど)、

まったくの新規、でも。

 

企画概要と条件を提示されて、その上で受けるか/受けないかの判断をするわけだけど、

本来であれば、条件のなかには、引き受ける仕事の範囲、ボリューム、日程、そしてギャランティーも含まれるわけで。

そしてギャランティーと並んで経費の扱いも提示されるわけで(込みなのか、別途請求なのか)。

 

 

どうしても制作の話優先になるけれど、ビジネスだからなぁ。

条件、特にお金の話を最初にしない、ってどういう了見なんだろう。

そしてほとんどの場合、フリーランス(外注)がもやもやした形で収束する。

それがひどいと、揉める。こうして揉める理由の大半は、最初にすり合わせをしないからなのに。

 

お金の話は汚ない、とでも思っているのかな?

どーでもいい、って思っているのかな?

自分たちが出張に行った後で、交通費も宿泊費も資料代も雑費もすべて経費は給料に込みだよ、と言われたら、どう思うんだろう?

 

なんだかとっても不思議。

 

 

そして打診を受けるたびに、いちいち条件の提示を求めることから始めなきゃいけない、その理由をこんこんと説明しないといけないってのは、なんだかなぁ。

(そもそも、最初に条件などのすり合わせをしてお互いに合意に達したら、契約書を取り交わすべきだ、って私は思っているんだけど。)

 

私にお仕事の打診をくださることには感謝しているのですが、ぼんやりとしたものではなく、その際に、企画概要や条件もしっかり提示してください。

そうしないと検討しようがありませんし、どういう内容ですか? どういう条件ですか?って聞き返すのは本当にムダに思えるので。