書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

そこじゃないし、それは言い訳にならないし

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ある案件を広告代理店から打診され、見積もりを1000万円で出したとします。

クライアントの予算の関係で、1割減でお願いできないかと言われます(1000万円の1割減は900万円)。

じゃあここをこうしましょう、と了承し、始まってみると、予定よりも仕事量が若干増えます。最終的にそこをプラスしますから、と言われます。

いざ、請求の段になり、じゃあ870万円で、と言われます。しかも事後報告で、二次使用(流用)あり(それに対する対価なし).

 

 

あれっ、おかしくない?

1割減で合意した900万円 そこから加味するとして、当初出した見積もりの1000万円に届かないにしても、920〜950万円で、ってのが妥当じゃない。

 

しかも事後報告の二次使用込みって。。。呆れて物が言えない。

(私は、もはや二次、三次使用って概念はなくして、それ込みで予算立てをした方がいいと思っているし、そうでないならクレジットを明確に入れるとか、こちらのPRもする、とか、お金以外のやり方はあると思っています)

 

 

そこを指摘すると、田舎だから予算が出ない、という返答。

んっ? おかしくない?

 

私が指摘したのは、ギャランティーの高い/安いじゃなくって、

いったん合意した金額をこちらに確認もせずに、このくらいだろう、と勝手に変えたってこと。

進行途中でクライアントの予算が下げられ厳しくなったら、

当初の合意金額から下げざるを得ません。ここの部分は負担する/ほかの案件から補填するetcで、今回はこの金額で協力してもらえないか、と訊いてからだと思うんだけどな。

 

しかも目に見えないものはタダと思っているのか、それを安売りすること。

いつもは都会ぶっているくせに(苦笑)、こーゆーときだけ田舎を理由にすること。

クライアントが田舎、が問題なんじゃなくって、

誠実な対応ができないあなたのその態度が問題なんだけど、な。

ほんと、日本語が通じなくって、ビジネスコミュンケーションがとれなくって、困っちゃうよ〜。

 

挙げ句、逆切れしたのか、「発注先を間違えた」と吐き捨てられる始末。

自分で頼んでおいて、気に入らないからって、それって。。。

発注してやったんだぞ! お金払ってやってるんだぞ! 文句あるのか!的な態度がみえみえ。

 

 

目先の業務はともかく、日本でビジネスの中枢が東京に一極集中する理由を、また見ちゃった。

記録を残してもこれだもん。

“なあなあ”のムラ社会のお友達ごっこが好きなら、そういう連中とだけつるめばいい。

そこは誰も意見を言わず、うんうんと頷き合っているだけで、さぞ気持ちいいだろうから。

 

たいがいの地方制作がダメなのはクリエイターもどき、代理店もどきの、ふんぞり返った自分たちのその態度にこそ原因がある、んだよねぇ。