書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

身をもってマーケティングの重要性を痛感する

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私の肩書きにはイギリスの食研究家、ってのもありまして、

イギリスの食事情について講座をすることも。

 

某イギリス関連施設もその会場のひとつ。

そちらにはショップもあり、

そこでは私が買い付けてきたアイテム(ヴィクトリアン朝のおほほ〜、ではなく、今どきポップかわいいやつ)や自著『イギリス菓子図鑑』をおいてもらっています。

 

そこでは、『イギリス菓子図鑑』の動きがいいそうで、ありがたいけれど、びっくり!

 

 

というのも、これ、レシピ本ではなく食文化本だし、値段も2400円(税別)とお手頃とはいえないし、

だから広くたくさんの人に、ってタイプの本じゃないんですよね〜。

それが売れてる、って!

 

 

どこで売るかって大事だな〜、と改めて身をもって体験。

 

この施設、頻繁に文化的な講座やイベントをやっているんです。

ということは集まって、本に気づく、ってのは文化アンテナが高い人。

そして文化的なこと、ってのは生死に関わることではないから、

時間にも気持ちにも、そして経済的にも余裕がないとなかなかむずかしいわけで、

そういう人たちが購入してくださっているんだろうなぁ、と推察するのです。

 

そうでないところだと、これが半額でも、もっといえばタダでも要らない、ってことになるでしょう。

 

むやみやたらに高く売りたい、ってわけではなく、適正価格で売りたい、と常に思っていて、

となると場所を選んでで売らないとダメなんだなぁ、と痛感した次第です。