書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

それぞれの都合をそれぞれが持ち寄ってすり合わせればいい

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東京を離れてもうすぐ7年。

でも仕事は圧倒的に東京で、今の時代、ネットのおかげで遠隔でもできる、わけではあるけれど、

自分が指揮をとる案件は、現場に赴くのが結局ベストで、その比率は上がっていて、

なので月に1〜2回の頻度で東京へ出向いています。

 

まあ、朝イチの飛行機で飛べば、都心のたいがいのところだと10時に間に合うからなぁ〜。

 

 

この東京行き&滞在は制作費、からではなく、自分の経費として算出しているし、

なんだかんだで移動は時間がかかるし、疲れもするし、

なのでできる限り滞在中にまとめて用事を済ます、っていうスケジュール。

 

 

現時点で、3冊の食書籍を指揮していて、指揮の立場である私だけが遠隔で、ほかのスタッフの方々は首都圏で、

そんなこと可能なの?

ってびっくりされることもあるけれど、そして自分でも想像していなかったけれど、

やろうと思えばできるんだな〜。
Where there is a will, There is a way

って言ったのはチャーチルだったか。

 

これ、もちろん、周囲の協力あってこそ。

私のスケジュールに合わせてもらったり、状況によってはゲタを預けたり、に負うところが大きい。

 

 

制作チームとして一緒にやっている方にまだ小さい2人のお子さんのお母さんがいて、

お子さんの学校の動きに、こちらも寄り添うようにする。

例えば仕事終了の時間を通常であれば18時のところを15時にする。

その方がよければその分、開始も10時ではなく8時30分スタートにする、とかね。

 

今の時代(に限らないけれど)、それぞれがそれぞれの事情があって、

どうしても重要なところは全員が揃うようにして、

あとはそれぞれの生活スタイルの中で、

分担してもよし、アウトソーシングしてもよし、手があけば手伝ってもよし、

できる範疇でやればいいんじゃないかな。

お願いされたときに、できなければできないで断ってほかのやり方を探せばいいし。

 

その案件が急がしいからといって、プライヴェートは二の次、ってのは違う、と思う。

プライヴェートも充実、それが何もしないでだらっとすることでも、本人にとっては大事な息抜きだったりするわけだから、それなくしていい仕事はできない、気がする。

 

 

こういうときに大事なのは、へんに卑屈にならないこと、遠慮しないこと、って気がします。

そして頼まれた場合に、できなければ引き受けないこと、も。

ガマンして不満をためたら、本人もだけれど、そういう空気って伝わるから、周囲にもよろしくない

(自分の身を守り、自分のやりやすいやり方を作るのは自分でしかないから、空気を読んでくれない、とか、あれをしてくれない、とか、他者のせいにするのは違うと思う。ものごとは言っても伝わらないのに、言わなきゃなおさら伝わらないよ)。

できること、できないことを広げて、そのときどきの状況で、これはこーする、これはこーしよう、と決めていけば、それでいいんじゃないのかな〜。