書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

若者の気づきを見逃すな!

f:id:ricorice:20180221085745j:plain

 先日、撮影で20歳前後の若い方がアシスタントで入ってくださったとき。

出版物の撮影の立ち合いが初めてだったらしく、

「こんな大きなカメラで撮る必要があるんですね〜」と感心したような感想。

 

はっ、としました。

 

そうよね〜、彼らの世代にとって、写真を撮る、ってのは、

物心ついたときは写メで、今ならスマホiPhoneで、

いつも携帯していて、好きなときにいつでも撮影できて、しかもきれいに撮れて、加工もサクサクできちゃうわけで、

私が子どもの頃のカメラで撮影するのは特別なとき、というのとは、

写真に対するスタンスがまったく違うわけです。

 

媒体用の写真は、腕と機材(ときに大掛かり)でもってプロが撮るものだ、が

当たり前な私にはまったくない発想だったけれど、

考えてみればもっともな感想です。

 

そのときはバタバタしていて答えられなかったのですが、

疑問、とまではいかないまでも、そういうことにちゃんと答えないとなぁ。

 

 

ただ、「これやって」じゃなくって、

「なぜこれをやるのか?」の理由をわかってもらった方が、結局いいんですよね。

理解が速くなって、話もスムーズだもの。

お互いの共通認識があると、お互いにラクなんですよね〜。

 

そして、その気づきが大きなヒントになることだってあるわけだし。

 

 

それにしても、若者の鋭さには刺激を受けるなぁ。