書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

いい加減音声入力に、とは思うものの

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文章を書く、という意味では音声入力が断然いい、と思う。

多少の間違いは後で直せばいいし、そもそもタイピングする作業でも、それは生じる。

 

でもね、

文章を書く、というよりも、構築している、という方が、仕事では断然当てはまる。

起承転結、とまではいかないまでも、書き出しとかは悩むし、文章のリズムも整えるし。

そのために実際に書くよりも頭の中で熟成させている時間の方が圧倒的に、長い。

 (年号や固有名詞は、自分内校正とともにあとで資料を見ながら照合するけれど)

 

いったん書き始めれば早くって、一種のトランス状態かもしれない。

脳と指が直結して、考えるクッションを置く間もなく、ひたすらタイプし続ける感じ。

がーーーーーっと打つ、打つ、打つ。

 

 

音声入力はこういう作業回路とは別のところにあって、

慣れればどおってことないんだろうし、なんでもっと早く、って思うんだろうし、これはこれで新しいやり方を見つけるんだろうけど、

まだ踏み込めないでいるのが現実。

 

こうやって躊躇している間に時代はどんどん進む、んだけどね。