ユースカルチャーは大きな分岐点を迎えている、んだと思う
2〜3年前だったか、イギリスから持ち帰った山積みとなった紙資料(新聞やら雑誌やらフリーペーパーやらフライヤーやら)を探れば出てくると思うのだけれど、
レコードレーベルもある、ロンドンの超有名クラブ、Ministory of Soundが一面新聞広告を出していました。
内容は忘れちゃったんだけれど、クラブは立派なユースカルチャーであり、犯罪の温床ではない、といった、撤廃路線を懇願する狙いだったような。。。
そのあと、Fabric(これも有名なクラブ。オープンした頃行ったことがあります)の閉店騒動があり。
2017年秋の滞在では、サウス・ケンジントン駅を出てすぐのところにあったナイトクラブ(ラウンジ、といったほうがいいか?)Boujisがなくなり、アメリカ合衆国からやって来たグルメバーガー・チェーン、Five Guysになっていたし。
ここ、若き日のハリー(ヘンリー)王子御用達の遊び場で、泥酔した姿がパパラッチされたりしていたのも近くの路上だったような。
現在、ロンドンでは週末にナイトチューブ(地下鉄を24時間運行。もっとも、ナイトバスはあったわけだけど)を走らせ、ここにナイトライフに経済活性化を見込んでいるわけだけれど、
もはやここにはクラブは含まれていないのかもしれない。
ロンドンのクラブは朝まで、ってことはなく、3時頃にお開きになるので、
そのあと帰路に着くのにナイトバスがあるところっていいわぁ、なんて思ってたんだけど、
もっとも、今の若者はクラブに行かないのかもしれない。
確かにまったくクリーンな場所、とはいわない。犯罪(主にドラッグ)が見出しやすい場所ではあるけれど、これって別にクラブだけじゃないでしょう。
もっと言うと、グレーな場所を取っ払う、って発想はどうなのかなぁ。
いや、もはやドラッグとかナイトライフとか大音量の音楽は過去の遺物で、
若者にとっては“ださい”のかもしれない。
野菜中心のヘルシーな食事、ノンアルコール、こぎれいな身なりが“かっこいい”のかもしれない。
ユースカルチャー = カウンターカルチャー(反抗)って図式も古くって、
時代の半歩先を行く方が“年寄りとは違うぜ”なのかもしれない。
いや、そんなことも気にせず、ただただ柔軟に自分にとって心地よさを追求しているのがcoolなのかもしれない。
そもそも音楽との関わり方も違っているわけで、
パッケージされた音楽ではなく、選びとって、時に自分で編集しているんだろうし。
もやもやもや。
ここ数年頭の片隅でぼんやり考えていたことを見事に切り取ったのがこの記事(↓)。
私がううううう〜ん、と思っていることと符合し、いちいち多方面から検証することが指摘されていて、考えさせられます。