書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ごてごて飾り立てる、もしくは見た目を恰好よくすることがデザインじゃない

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以前、すっきりした雑誌のデザインを見て、

「こんなの簡単。誰でもできる」と発言した編集者(あれもこれもごちゃごちゃ盛り込むばかりが能じゃない)。

以前、よくまとまった書籍のデザインを見て、

「テキストを流し込んでるだけじゃん」と発言したグラフィックデザイナー(エディトリアルデザインの何たるかがわかっていない)。

 

これらの発言をきいて、「あなたとは仕事をしない!」と心の中で叫んだ私です。

 

 

一見、簡単に見える、シンプルに見える、ってことは、それだけわかりやすい、ってこと。

つっかからず、すらすら理解できる、ってのは大事なこと。

文章も然り。

キャッチコピーなどは別ですが、つっかからずすらすら読めるのがいい文章です。

 

それが自分の仕事といわんばかりに、

妙な飾りをつけたりウケ狙いのような書体を使ったり、妙なカタカナ言葉や美辞麗句を散りばめたりするのは(結果、わかりづいらい)、

自分はこんなこともできる、こんなオレかっこいいい、に酔っているだけで、

まったくユーザー目線じゃないんですよね〜。

 

 

好例を見つけました(↓)。

uxdaystokyo.com

 

デザインって、飾り立てることでも見た目を恰好よくすることが第一義ではなく、ぱっと見でわかる、相手に伝えるってことが大事なのです。