書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

そうだ、右側に気をつけよう

f:id:ricorice:20171123223555j:plain

私は左利きです。

といっても100%ではなく、右利きと混在していて、

大きなこと、たとえば、字を書く、箸を持つ、包丁を握る、ラケットを握る、は右ですが、

細かいこと、レジでお金を渡す、スマホを操作する、トランプを切る、お札を数える、雑巾を絞る、自動改札を抜ける、楽器を弾く、は左です。

なので、一見左利きって分かりづらいんですけどね。

 

もともとは完璧に左利きだったらしいのですが、

幼稚園に通うようになって、自分で矯正したらしい(親でも幼稚園の先生からでもなく。彼らは単に、この子は左利きなのね、と思っていたらしい)。

 

 

世の中は右利き用につくられていて、たとえば自動改札。

私は左手を使うので、体をねじって通らないといけない。

なんでいちいち、と思ったら、単に自分が左利きだから、ってことでした。。。

 

先日、銀行のATMを利用した際。

その日傘を持っていて、たかだか数分にも関わらず、2度も傘を倒してしまう始末。

あ〜、傘をぶらさげられるホルダー(っていうのかな?)があるといいのに、

って思ったら、ATMを後にするときに気づいたのですが、

ちゃんとありました。。。右側に。

 

以前、ロンドンでアフタヌーンティーをしたとき、

モダンデザインのティーポットが見事に右利き仕様になって、使いづらいことこの上なかった!

 

 

世の中で不便だな、って私が感じていることは、

その何%かは利き手の左手ではなく、右利き様になっているからかもしれません。

自動改札やティーポットのように目に見える形だけでなく、

銀行ATMの傘かけのように便利さを提供してくれているのに、

それが右利き仕様のために気づかないでいるってことも多々ありそうです。

 

大きなことをいうと、こういうことひとつとっても、

世の中は大多数の論理の上に成立していることを実感するのです。