まとめることは編集者の仕事の第一義じゃない!
はああああ???
ってなことがありまして。
出版業界が不振とされる原因のひとつは、間違いなくこれだよなぁ。
それは、
編集者の仕事は、
まとめること、できればそつなく、だと思っている編集者がいること
(もっともこの場合、いち編集者というより、(実質)編集長といった方がいいのだけれど)。
ううううう〜ん。
それも仕事のひとつかもしれないけれど、それ最重要事項じゃないから。
いちばん大事なのは、まとめることからさらに踏み込んで展開させ、新しい価値観や付加価値を加え、その意図を明確にし、その上でそれぞれの役割と認識を共有し、協労すること。
いくら優秀なアートダイレクターを据えようが、デザイナー、カメラマンやライター、イラストレーターや校閲者がいようが、
企画を牽引し、判断するのは編集者だから。
キャリアが浅いとか年齢とか関係なく、それが仕事だから(だからっていばっていい、という意味ではない)。
新しいアイディアも切り口も出さず、ただ既存のものをまとめる、焼き直しをする、
それって既視感ゆえの安心感で、説明はたやすく、波風は立たないかも知れないけれど、ちぃ〜っともつまんない!
時代も読者の嗜好も変わっているのになぁ。
目の前の仕事を淡々とこなすことに重きをおき、なんらわくわくを提供しないのであれば、読者がそっぽを向くのはごく当たり前の事象だと思う、んだなぁ。