書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

“女の幸せ”じゃなくって“個人の幸せ”でしょ

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いつも思うんだけれど、

本当にそう考えているから、ではなく、こう言っておけばいいだろう、

といった世間の“こうあるべき”風潮に流されて、

いかにもそれらしいことを言っている人の、

本音ってこういうところに見えるのよね〜。

 

安室奈美恵の引退発表に際に

“女の幸せ優先”

な〜んて、見出しをしてやったりでつけてたところがありましたねぇ。

 

“女の幸せ”? なんじゃそれ?

家庭を優先、ってこと? プライヴェートを優先、ってこと?

前者だと、主婦として親として、で、後者だと、学校に行き直すとか、パートナーと新規事業を始めるとか、だろうけど、

まあ、前者をにおわせている気が。

 

 

なんでもいいけどさ〜、芸能活動を辞めるってことだけでいいんじゃないの?

仮に安室奈美恵が男性で同じようなことをしたら

“男の幸せ”なんて言うのかな?

 

 

それを個人の意見ならまだしも、メディアとして言っちゃうってあたり、ただただ呆れ返ってしまうのです。。。

本気でそう思っているなら、その考えを貫いて欲しい。であればそれはそれでひとつの意見だから。

 

でもそうじゃない。

もともと考えなんかなくって、雰囲気だけでふわっと物を言うから、おかしなことになり、

ふとしたことで、何も考えていない、昭和頭の既成概念がベース、が露呈されるのよね〜。