バカに見えることと賢く見えることと、どっちがいいのか
本人がそう感じているだけでなく、周囲の人にも言われるので、確かにそう映るのでしょう。
私は、バカだと思われています。
いや、違うな。
ふぅ〜ん、この人よりはマシ、と下に見られている、という方が正しいかな?
ぼ〜っとして抜けて、スキだらけに映るみたいです。
いや、実際にその通りで否定はしないんだけど、さ。
たいがいのことは、はいはい、って受け流すのだけれど、
ただ、それって人としてどーなの?って、理不尽な目に遭うのは、
このバカに映ることが理由なのは間違いないでしょう。
まっ、いいけどさ。
あるとき、もちろんそれまでもつきあいはあったのだけれど、
一時期、仕事でぐっと濃い時間を一緒に過ごした人から指摘されたこと。
「バカ、っていうよりさ、この人には何言ってもいい、受け止めてくれるって思われてるんじゃない?」
「そうなのかなぁ。でも、受け流すだけで、受け止めはしないよ」
「うん、その受け流すってのがさ、向こうにしてみれば受け止めるになっちゃうんだよ。頭から拒絶しないでしょう」
「そーだね、頭から拒絶するのは、ものごとの最中じゃないね。終息して冷静になってからだね」
「拒絶しない、ってのがキーだよ」
「そっかぁ、そういうことかぁ。以前某仕事で、向こうのご機嫌が悪いことがあって、あーそうですか、そうですか、ってひと通りきいたあとで、それでですね、この件ですけど、って本題に戻したら、“のれんに腕押し”って言われたなぁ」
「受け止めたわけじゃないんでしょ?」
「受け止めない。なんかイラついてるなあ、ってもんで。でも、どう考えてもその怒りの原因って誰のせいでもなくって、あえていえばタイミング悪かった、みたいなことで。私に言われてもなぁ、だったんだけど。ほかに持って行き場がなかったんでしょ」
「うんうん」
「そのときは、それで終わってさぁ。でも、その人、えらい!と思ったのは数日後謝ってきたの。猛省したみたいで、お菓子もつけてさ」
「それはえらいねぇ〜。なかなか謝れなかったりするもんね」
「そうそう。その人キャリアのある人で、私、まだぺーぺーでさ。年齢とかキャリアとかそんなの本当は関係ないじゃない? でも、それだけを理由に威張ってる人多いから、余計に、ね。
山場が過ぎたあとも、自分こそが正義!でむしろパワーアップしてガンガン押し通す人いるし、そういう人の方が多いかもね。まっ、そういう人は、終息と同時にフェイドアウトなんだけどね」
「あはは」
「そういう人って、マウンティングしまくっているわけよ。自分より上と思う人には、絶対にそんな態度をとらない。私のことは完全にバカだ、自分より下だって思っているから、何言ってもいい、そういう態度で挑む、っていうね」
「ああ、そういうことね」
賢くしっかり見える友人がいます。
その人は、それがゆえに周囲の期待値が高くなり、
そうじゃない自分とのギャップに悩む、んだって。
それに応えなきゃ、頑張ってやんなきゃ、で疲労するらしい。。。
ああ、なるほどね。
賢く見られたいとは思わないけれど、
必要以上にバカと思われているのは果たしてどーかな?って気持ちがないわけではなかったので、目からウロコな話。
どっちもどっちかぁ。