書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

大手新聞はいつまでブランケット判(大判)を使うのか

f:id:ricorice:20170807104819j:plain

何で今まで疑問に思わなかったんだろう?

確かに21世紀に入ってから新聞の定期購読はやめたんだけどさ。

 

それは、若い女性の「雑誌は重くてかさばるからイヤ」という発言をみたとき。

そりゃそうだよなぁ。

 

私も海外や日本でも知らない土地に行く場合、

トラベルガイドを持ち歩かなくなったもんなぁ、少なくとも町を歩く時には。

万が一のスマホの不調に備えて、地図ぐらい、か。

だって重いんだもん!

 

で、ふと思ったのは、日本の大手新聞はいつまでブランケット判(大判)を用いるんだろう、ってこと。

イギリスで21世紀に入って、高級紙(The Timesとか)がブランケット判のみならずタブロイド判も発行したんだったよなぁ(日本の女性誌がミニサイズを出してるでしょ、あんな感じ)。

The Guardianはタブロイド判より一回り大さいベルリナー判にして小型化したんだったな。

(ちなみにThe Indenepdentは紙をやめ、オンラインのみに切り替えた)

その理由のひとつは通勤の交通機関(電車とかバスとか)で読むのにかさばるから。

確かアメリカ合衆国やフランスでも同様の動きがあったと思う。

 

 

ええと、説明が後回しになちゃった。

ブランケット判は、朝日とか日経とか、のあのサイズ。

タブロイド判は、日刊ゲンダイとか夕刊フジとか、のあのサイズ。

 

東京の通勤ラッシュとはでは、もはや紙ではなくスマホの方が断然いいんだけど、

飛行機や新幹線を利用するときって、タブロイド判の方が隣りの人の邪魔になりにくいし、

何より読みやすいし、いいなぁ、と思うんだけど。

新聞離れの原因は、内容とか姿勢もだけれど、物理的なサイズってのもあるんじゃない?

 

 

概してソムリエがコルクのワインを重宝するように(ソムリエの仕事はコルクをあけることでも自らの知識をひけらかすことでもなく、お客を楽しませるためのワインの手助けをすることなんだけど、勘違いがいるんだなぁ。会話に割って入ってワインの説明を始めるのが、その最たる例)、新聞社の人たちはあの大きさにこそ自分たちのアイデンティティーがあると思ってるのかしらん。