書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

お米を消費することは何もごはんを食べることだけではない

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ことあるごとにお米の消費が減ったと報告されます。

実家は、自前の分+αぐらいのお米が収穫できる田んぼがあるにも関わらず、朝食はパンだったりパンケーキだったり、でした。

理由は、父がパン好きで、朝お米を食べると胃が重くなる、と言っていたから。

見事に受け継いでいて、ごはんが嫌いではないけれど、朝食べるのは私も苦手。

修学旅行とか、否応がなしに朝からごはんは、地獄だったなぁ。

 

もう一度。

決してお米が嫌いなわけではないんですよ。

でも、毎食はなぁ、特に朝。

 

 

私はざくざくとした食感の焼き菓子が好きで、

自分で作るとき、と薄力粉だけでなく、強力粉を加えたりアーモンドプードルを使ったり。

うん、米粉もぜひとも利用したいなぁ!

 

ですが、近所のスーパーマーケットで売っていない!

米粉を混合したお好み焼き粉とかはあるけれど、ストレートな米粉がない!

コーンミールも探すのが大変!)

 

私の家の近所だけでしょうか?

最近は小麦アレルギーや思想的なものから、

日本でもグルテンフリーもじわじわきているように思うのですが、

米粉って、穀物粉として可能性をとても秘めていて、

特にアレルギーの場合は、ぜひ欲しい!な代物なのに、

売っていないとは、これ如何に!

 

「お米は(当然)ごはんで食べる!」

という頭で止まっているんだろうなぁ。

米粉という発想がないんだろうなぁ。

ニーズがあるけど応えていない、ってのも消費量が減っている一因かと。

(これ、私個人のニーズじゃないと思います。

 実際、米粉を使うレシピがメディアで紹介される機会がぐんと増えているので)

 

 

ひと昔前のスーパーマーケットの考え方は、売れ筋に注力する。

つまり大多数が欲しているものをでん!と売る、

という考え方だったけれど、

これだけ生活スタイルも食事のあり方も人それぞれになっているのに、

いまだにマス主流なんだよねぇ。選択肢が与えられていない、という。

 

米粉に限らず、普段頻繁に使う材料じゃないけど、たまに使いたいな、ってものが

あまりに売られていなくって、

オンラインショッピングでもいいけれど、

特に食品なんかは見て買いたいから、がっかりすることしばしば。