書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ハロッズの日本撤退は遅かったんじゃないか、って思う

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探したんですけどね〜、ちゃんとしたアナウンスにたどり着けず。。。

お手本にしたことからのつながりでしょう、

三越にはイギリスの老舗デパート、ハロッズが入っています。

紅茶や食品、グッズなどを扱い、ティーサロンを有してところもあるこのハロッズが、

この夏、日本から撤退します(アパレルは昨年撤退)。

 

 

いい悪いはおいておいて、

名目上、階級がなく、お金さえ出せば、誰でもお客さまの日本と、

クラス社会が呼吸するように存在するイギリスとでは、

デパートのあり方も違ってきます。

 

今では随分ゆる〜くなっていますが、それでもハロッズはアッパーな方々や超お金持ちためのデパート。

ふた昔前は、リュックサックや破れたジーンズは入店禁止!でした

(実際に、私の友人はこれらにひっかかって入れなかった。。。)。

 

なので、ひと昔前、日本のいわゆるフツーのOLたちが、ハロッズの耐水布のサブバッグを

お弁当や書類入れなんかにしてぶら下げている姿を頻繁に見かけるのは、

ちょっと不思議な感じがしました。

 

 

ハロッズ、そんな安売りしちゃっていいの? 大衆デパートだったっけ?

 

 

バーバリーが本来の高級路線に舵を切って、

日本で展開していたライセンス契約を打ち切ったのは記憶に新しいところですが、

ハロッズはなんでこういう決断くださないのかな、っていぶかしんでいました。

身も蓋もないことを言えば、これまではブランドイメージよりも日本での売上げの方が魅力的だった、ってことなのでしょうが。

 

 

今のロンドンのハロッズは、持ち主からしてそうですが、アラブ系の人たちが非常に多い。

現にハロッズのあるエリア、ナイツブリッジはすっかりアラブ系お金持ちの人たちの場所、って印象ですし。

 

本当のところの事情は分からず、これらはあくまで私の憶測の域を出ませんので、悪しからず。
惜しむ声もありますが、むしろ日本撤退の判断は遅かった(2010年に経営が変わったときでもよかった)、ってのが私の所感です。