おあいにくさま。もう献本はしない
本日、6月5日『ドイツパン大全』発売です!
(私は編集、制作指揮、映画でいうと監督という立場で仕事をしました)
で、本を作ったら、次は売る!の段階に入るわけでして。
数年前までは、興味をもってくれそうな雑誌や新聞に、新刊紹介や書評として取り上げて欲しくって、せっせと見本を贈呈(献本と言います)していました。
まあ、今と違って、広く一般に向けて宣伝できる場が限られていましたからね。
でも、もう今はしません。
その理由は、SNSなどを通じて自分で告知できるようになったことが大きい。
そこで興味を持ってもらい、メディアを通じて広く宣伝したいから、と連絡をいただければ、もちろん喜んで見本を贈ります。
実際に目を通して、うん、いいんじゃない!と判断した上での紹介は、それは本当に素直にうれしい。
献本をやめたもうひとつの理由は、制作側の温度と受け取る側の温度差。
全部が全部ではないのですが、
常時たくさん献本されるからでしょう、
送られて当然、またか〜といった、あ〜、はいはい、みたいな態度、
捨てられたり(もしくはそれに近い)、ゴミの山にうずもれたりといった具合に、ぞんざいに扱われるのを間近に見ると、
大事な1冊をそんな風に扱われるぐらいなら、ちゃんと欲しい人に届けたい!
そして、もう感覚がマヒしているんでしょうね、くれないの?といった態度で迫られると、それってどーなの?って首を傾げてしまう。
つまるところ、無料のものは無料の扱いを受けちゃうんだな〜。
なので、ブックオフとかで売られる方が全然マシ!
いやむしろ喜ぶべきこと。
だって一度は欲しい、と思って買ってもらったものでしょう、それはやっぱりありがたいわけでして。
にしても、SNSなど自分で発信できるツールが持てて本当によかった!と思います。
ムダ撃ちをしなくてよくなったので、資源の有効化にも一役買えるんじゃないのかな〜。