書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

結局、当たり前のことをていねいにきちんとやる、なんだなぁ

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先日まで224ページある本の最終段階、つまり校正にかかっていました。

この手の仕事をするときに

んも〜っ! 時代はこんな進んでいるのに、いつまでこんな家内工業制作業をせねばならんのだ!

“てにをは”や文字統一(例:菓子にするかお菓子にするかスイーツにするかを企画のなかでひとつに集約すること)や日本語としておかしいかどうかは、もうAIとかにやって欲しいよっ!

といつも切実に感じるわけです。

 

早く文明の波にのりたいよ〜!

 

じゃあ、本なりウェブなり、置きの長いもの、長く愛されるものを制作する側は何をするのかをいうと、

・企画をちゃんと掘り下げる

これに尽きるし、これにもっと時間を割きたい、リサーチしたり資料を読み込んだりをていねいにしたいのです。

 

 

これ、売れそーだから、とか、今流行ってるから、とか、

ちゃちゃっと作って、みたいなものはあるし、

それはそれで否定しないけれど、

結局、息の長いものはていねいにきちんと作ったもの、なんだと思うんだなぁ。

読者やユーザーはバカじゃない。むしろ作り手より手強いよ。

 

 

ただ、それだけじゃやっぱりダメ、というのが私の持論。

きちんといいものを作ってそれで終わり、じゃなくって

ビジネスである以上、売る!ってこともやっぱり大事だと思う。

そこでは、編集と営業と販売+αがうまく連携して、

部署の枠を超えて、もっといえば出版とかメディアとかも超えて、

垣根なく柔軟に動くってことの重要度がより加速しているんじゃないかな〜。