書くこと、編むこと、伝えること

編集者、ディレクター、ライター、情報発信サポーター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けするメディアや仕事のあれこれ

しわ寄せは外部、つまりフリーランサーにくるって話

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“イギリスの食”や“情報発信サポートやアドバイス”の方がおもしろい!

ってこともあり、もともと営業らしい営業はしたことがないのだけれど、それに輪をかけここ数年は、編集やライティングの仕事は、声をかけてもらっても、なんか違うな〜と感じたものは断ったりもする始末。

 

フリーランスは“一度断ると次はない”心理で基本来た仕事は、スケジュールの都合がつく限り引き受けるケースが多いのではないかな。

 

 

私がこの仕事を始めた頃にバブルがはじけ、そもそもが小さな編集プロダクションにいて、それはどういうものかというと、テレビ局の下請け制作会社のADみたいな感じだった、といえば想像できるでしょうか。

なので、“うはうは”な経験はないんですよね〜。

で、なりゆきでフリーランスになったのが2001年。

なんとなく、でそうなり、そのときのギャランティも決していいものではなく、2倍とはいわないまでも1.5倍はもらっていいんじゃないの?って状況。

(よく言われるように、社員は支払われている3倍の金額を会社が払っている、ってのは事実です。単に労働に対してでなく、福利厚生とかもだし、設備とか備品とか場所とかも会社が負担しているのだから。ということはアウトソーシングするには、同じ能力の社員の給料の3倍が然るべき金額。とはいえ、利益を出したいためのアウトソーシングなわけで、となると、2〜2.5倍は支払っていいんじゃないの(それでも会社には利益が出るわけだし)。もちろん、どうしてもこの人で!みたいな場合は話がまったく違ってきますが)

 

 

あらかじめ誤解のないように、全部が全部ではないですよ。

でもね、ざっとならすと、紙媒体の編集・ライティングに対してのギャランティは15年前の半分になっている、ってのが実感。

だからといって15年前が潤沢だったわけじゃなく、前述のようにこの1.5倍はあってもいいんじゃないかな、っな状況だったわけで。

今はその金額が半分になり、単純に金額を下げるだけでなく、あれもこれも付随してやることがもれなくたくさんついてくる、っていう、ね。

 

先日打診があったのがひどかった!

提示されたのは、ライティングだけでもこの1.2倍はあってもいいんじゃない?な金額。

加えて、あれもこれもあれもこれも、とあり、とてもじゃないけれど足が出る。

提示された金額の4倍が最低ラインでしょう。

しかも、編集部が責任をとりたくないのか、なんでもかんでも、電話1本かけてひと言確認すればいいことですら、いちいちフィードバックしてくる、進捗のどうでもいいことまでいちいちレポートのごとく提出させる(責任の所在、ってことでしょうが、要は責任逃れだよね。何のための版元で編集部なんだろう?)。

なので、丁重にお返事を差し上げた次第。

 

 

フリーランスは金額だけで引き受けるわけじゃない。

企画がおもしろければ、多少安くても引き受けるし、

これは自分にとって学びが多く自分への投資と思えば引き受ける。

担当の方やスタッフの方、お人柄や一緒に仕事したい!で引き受けることもある。

始めたばかりで、でも、どうしても、みたいな場合は、熱にほだされて手弁当ってこともある。

 

 

でもベースってものがあるんですよ。

だから一般的なところでは、その仕事の内容で見積もり(金額)をはじき出し、それをもとに引き受けるかどうか判断する。

 

 

もちろん会社の社員さんも負荷がかかっているでしょうが、半分とか、こないだ私が打診を受けたように1/4とか1/5とかはさすがにないしょう。

なぜならフリーランスに対しては雇用契約は存在しないからね。極論をいえば、最低賃金、ってのは無視していいわけだし。

フリーランスにしわ寄せが来ていて、だから昨年のような“1円ライター問題”も起こっちゃうんだよね〜。

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