書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

名刺を新調して1カ月以上経ちました

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昨年末からとりかかり、新しい名刺ができたのが2月中旬。

かれこれ1カ月以上が経過しました。

 

私が名刺を渡すことがもっとも多いのは取材先。

雑誌などの短いスパンの編集やライティングに関わっているときです(書籍や連載など大きなものはスタッフが固定されて動くので、最初に挨拶するときだけですもんね)。

 

その場で名刺をまじまじと見て、ということはないのですが、

なんとなくちょっと間があいたときとか、ちょっと席を外されたときとか、ひととおり肝となる話が済んだときとか、

なんとなく場がほぐれたときに、名刺を見て具体的な質問をされることが俄然増えました。

どっちが取材してんだか、になるので、そこは軽く話をするに留めますが、

興味をもってもらえるっていうのはうれしいもんです。

変化球の質問を受けたりもして、こういうことが気になるんだ〜って思ってもみたり。

名刺一枚で反応って変わるんだなぁ、を実感。

アウトソーシングして客観的にやってもらってよかったよ!

 

 

で、これはある程度、私が望んだとおりですが、

へえええ〜〜〜〜〜っ!なのが、同じく編集やライティングをしている人に名刺を渡したときの反応。

いわば同じような仕事を一緒にしている方に直接会うことって、実はほとんどありません。それでもたまに「初めまして、いつもメールでは」な方々がいらっしゃいます。

20年以上この仕事をしているので当然といえば当然で、盛ってるわけではまったくないけれど(むしろ随分整理して端折ったんだけど)、実績などをみていたく恐縮されると、うううう〜〜〜ん、まいったな、という気分に陥ったりもします。

 

これは盲点だったな! まさかこんな反応がくるとは!

加えて「こんな仕事ですみません」って言われたけれど、“こんな仕事”と思っていれば引き受けていない、もしくは打診があった時点で交渉するわけだし、引き受けた以上そこは対等なんじゃないの、ってのが私の感覚なんだけど、な(それに“こんな仕事”って謙遜かもしれないけれど、自分の仕事をそんな風に言うのって悲しくならないのかな)。

後者のケースで名刺を渡す比率はうんと低いし、だからといってどうのはないのだけれど、こういうのってまったく想像していなかったので(想像の範疇になかった。。。)、やっぱり物事はやってみて初めてみえることがあるんだなぁ、を身をもって確認した次第です。