書くこと、編むこと、伝えること

編集者、ディレクター、ライター、情報発信サポーター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けするメディアや仕事のあれこれ

“ちょうだい”攻撃とどう向き合うか

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2016年も終わり、ということで、今年、別ブログ(このブログを開設する前から続けている、もうひとつのブログ(↓))でよく読まれた記事を再掲載します。

ricorice.exblog.jp※時制のみ、現在に調整していいます。

 


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(2016年2月26日(金))

当初、私は「巷には私が欲しているイギリスの食情報がない!」という思いから、自身の備忘録からスタートし、しばらくして同じ思いを抱いている人と情報を共有できればとの考えがプラスされ、今もそういうスタンスで上記ブログ(↑)を続けています。

何年か前、私がイギリスの食研究家として、つまりプロとして仕事をするようになったことや、FBの広がりなどいろいろな要素が絡み、上記ブログ(↑)でいうと月間PV(閲覧されたページ数)が万単位に達してしばらくしてブログのコメント欄を閉じました。同時にFBも気軽にコメントを入れにくい投稿に切り替えました。

なぜか?
やりとりが大変になったんです。それによって自分の生活を侵食されたくない。
もちろん、多忙な中で、ツイッター(私の場合は開店休業というか、とりあえずアカウントだけ取得した状態)なり、コメントを返したりするのが苦でない、むしろ楽しいって方もたくさんいらっしゃいます。
ですので、私の場合は頻繁な相互やり取りが向いていない、ってことなんです。


そのなかで、頭を抱える質問があり、
・ ロンドンのおすすめのレストランはどこですか?
・ 家族でイギリスに旅行に行くんですけど、どこに泊まればいいですか?
・ 今度友達がロンドンに引っ越すんですけど、どこに住んだらいいですか?
といったざっくりとした類のもの。しかも私、その人たちのこと知らないし(そう、ほとんど面識のない人が訊いてくるのです)、ましてやその人たちの知り合いとなれば、言わずもがな。
それに、なぜ、人に聞く前に、ネットで調べるなり、トラベルガイドを読むなりしないのかな? 謎です。
これ、私、“ちょうだい”攻撃と呼んでいます。

なぜなら、
・私がパン屋さんだったらパンちょうだい、って言うのかな?
・私が靴屋さんだったら靴ちょうだい、って言うのかな?
・私が銀行員だったらお金ちょうだい、って言うのかな?
って思うから。

パン屋さんだって業界内の知り合いとは情報や商品のやりとりはするし、おなじみさんには新商品を試食してみて、って渡すことはあるかもしれない。
でも、対一般のお客さんに対しては、パンを与えることで、その対価として金額を受け取る。
私なんぞ、イギリスの食にしろ、マスメディアの仕事にしろ、情報発信サポートにしろ、いずれにしろ情報を扱っていて、それに対して何かを求めるのであれば、対価は発生するのです。
(ブログは、私にとっては一種のサービスですから、ここでアップしている情報はじゃんじゃん利用してもらって構わないわけですが。)


先日、お世話になっている方を介して、イギリスをテーマにした○○○○を扱うショップをこれから開店したいという人に、お目にかかる機会がたまたまありました。
そのとき、あら、イギリスという共通項ができてちょうどよかったわね、という形で紹介され、嫌な予感がしたのですが、果たして的中。しばらくして
「渡英の際は一緒に」
という言葉が送られてきました。

私の経験上、こういう方は、
・私、英語できないんです → 通訳お願いしますね
・航空券ってどうとればいいんですか? → 私の分もとってください
・どこに行けばいいですかね? → 私が仕事で行くべきところをリストアップしてアテンドしてください
が言外に含まれているといってほぼ外れはなく、しかもそれを無料だと思っている!ということです。
これも、私、“ちょうだい”攻撃と呼んでいます。
しかも、一言、寄り添うようなことを言うと、“ちょうだい”攻撃を加速させちゃうんですよね、経験上。
なので、今では、最初にバシッと線引きをすることにしていますし、そうお伝えもします。


情報やサービスなど、目に見えないものを扱うことを生業をしていらっしゃる方々は、同じような悩みを抱えてらっしゃると思います。
なので、私の場合をケーススタディとして開示してみました。

 

 

“ちょうだい”攻撃とどう向き合うか : イギリスの食、イギリスの料理&菓子