書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

失敗そのものよりもそのあとの対応が重要

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私はおっちょこちょいです。

気をつけている(つもり)なのに、よくやるのが、メールの相手の名前間違い。

内容の似通った(まったく同じ、ってことはないのですが)メールを送るとき、前に送ったメールをひな形に修正を加えて、内容を整えるのですが、つい肝心の名前を直し忘れちゃうんですよね。。。名刺もそこにおいているのに。。。

そのあと、気づいてお詫びのメール。電話で話したり、直接お目にかかるときも平謝り。

自分なりに、まずは名前から修正をかけるとか、一度プリントアウトもするとか、対策はとっているのですが、それでもゼロにならないのが、私の哀しいところです。。。(この人に送る、って思い込んでいるからでしょうが。。。)

 

自分がそんな感じなので、自分がそれをされても、気にならないんですよね。

名前の間違いとか。

なので、先方が謝ってこられたら、「全然お気になさらず」だし、気づかれなくても、こちらも気に留めることは別段ない。

むしろ、いかにもしっかりして隙のない方からそういったものを受け取ると、この人にもこんなところがあるんだなぁ、って微笑ましくなるぐらい。

 

 

ただ、相手があること、個人情報に関わることだと、ちょっと事情が変わってきます。

私のことをご紹介いただくときに、拙著やブログにリンクをはってくださることも多いのですが、これが違っていると、違うリンク先になってしまうので、これは指摘します。

指摘するだけで別に怒っているわけじゃないんですよね。違うリンク先に迷惑がかかるとまずいな、と思うだけで。

 

先日もそんなことがあり、「違ってますよ、できるだけ早く直してください」と伝えたら、すぐに修正くださり、連絡もくださり。

よかった、よかった!

自分もこういう風に対応しているつもりだけれど、改めてそうだよね、と感じた次第。

 

 

これは反面教師として、忘れられないし、肝に命じないとと痛感した事件。

以前、メールマガジン(しかも勝手に送りつけられるパターン)で受け取り先のメールアドレスがCc、つまり公開だったことがありました。

これはまずい!
すぐさま、一報を入れました。

すると

「あ〜、そうなんですよね〜」という回答。

耳を疑いました。

「これ、個人情報ですよ。なんらかの対応をすぐなさった方がいいんじゃないですか」と言うと、自分の名前で運営しているにも関わらず、まず、スタッフに、その方の名前を晒しお詫びメールを送らせ、そのあと自分の名前でお詫びメールを送る、という。。。あたかも自分の責任じゃありません、みたいな。。。

 

やったのはスタッフであっても、自分の名前で運営しているのであれば、本人もしくはその事務所として謝ればいい。

スタッフを叱責するのは社内でのことで、公開処刑をする必要はまったくない。

 

・気づいても放置
・責任回避

は、ミス対策として非常にマズい。

気づいたそのときには代表がもしくは会社名でお詫びメールを入れれば、ミスは最低限で防ぐことができたのに、なんとも残念なことです。

こんなときに矢面に立たない/立てないのは上役としての器がない、ってことの表れ。

(そして、そういう人ほど、手柄だけは自分個人で独占したがる。)

 

そのメールマガジン、勝手に登録され、

・それについても書き添え(このメールは名刺交換をした方にお送りしておりますetc)
メールマガジンのおしりには脱退方法のひとこと(不要は方はこちらから手続きをetc)

もない。

 

実務としては能力のある方かもしれませんが、マネジメントに大いに難アリと判断し、この対応をもってメールマガジンを止めてもらいました。

勝手に送りつけられ、やめる方法もなく、いわば囲い込みで、すでに心証がよくなく、なので、読む気もしなかったし。

姿勢というものは、はしばしに滲み出るものだなぁ。

 

もし、Ccメールをすぐに謝罪されたら

もし、メールマガジンを一方的に送りつけられなかったら

「この人、大丈夫?」と資質を疑うことはなかったでしょう。

 

 

これ、ものすごい反面教師です。

自分が当事者となればそういう行動をとりがちなのかもしれませんが、受けた立場としての気持ちは決して忘れてはならないと肝に命じています。