書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

講座では、参加しないと得られない“体験”を共有したい

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先日、2016年12月4日(日)、私の仕事のひとつ、イギリスの食研究家として、

イギリス菓子講座“知る! 食べる! イギリス菓子っておいしい 〜クリスマス編〜”

重要文化財 旧下関英国領事館

で講師をつとめました。

満員御礼! ありがたいことです。

ricorice.exblog.jp

 

この日のテーマは“イギリスのクリスマス”。

こういう講座やイベントでは、レジュメを用意しますし、試食も提供します。

でも、それだけじゃない(それだけだったら、別段、講座として話す必要はない)。

私はできるだけ、いろんなものを実際に見て体験してもらえると、ストンと理解しやすいし知識も深まるので、いろんなグッズや資料をお持ちします。

 

今回でいうと、たとえば、クリスマス・クラッカー。

そして、パーティなどでパンと鳴らすクラッカーは、日本のものと形状や開け方が違います。

たとえば、アドベント・カレンダー。実際にあけてみてから、中に入っているものを食べてもらう。

そして、クリスマスのお菓子やドリンクを華やかにするちょっとしたグッズやクリスマス・カタログ。

料理にしてもそうですが、メインであるローストはイメージしやすいものの、

付け合わせの野菜とかデザートとか付随するものは知られていない。

なかなかこういうのは、日本にいると目にする、知る機会がないので、そういうのを実際のグッズなどを見て話を聞いて知ってもらえれば、と思うのです。

お菓子が描かれたクリスマスカードなども、モチーフを理解するとより味わい深くなります。

 

 

編集やディレクション、ライティングの仕事は、本や雑誌、ウェブなどを対象とした平面での仕事です。

これに、こういうイベントが加わると、もう一次元加わって立体になります。知っていてもそれが机上の空論であれば体験することによって初めて頭ではなく体で理解できます。こちら側で言うと、リアクションはその場で分かるっていうのもありがたい。

 

イギリスの食については、本、雑誌、ウェブ記事、単発の講座だけでなく、菓子教室や料理教室、サロンとは一線を画した、いや、それらを統括した、恒常的な“場”を作りたいなぁ。