書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

人に迷惑をかけてもいいんじゃない?

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「これからはひとに迷惑をかけない恋愛をしたい」

この発言の意図はまったく別のところにあったんだろうけど、ふと考えてしまいました。

 

人は生きているだけで誰かに迷惑をかけているんじゃないのかなぁ。

同様に迷惑をかけられているわけで。

人に迷惑をかけちゃいけない、にがんじがらめになると自分で自分の首を絞めるのでは?

でもって、自分にとって何でもないことが相手にとって大きな助けになるのであれば、手を差し伸べる方だってうれしいと思うんだけど。

 

開き直る必要はないけれど

“人は迷惑をかけるもの”

っていう前提の方が、

“人に迷惑をかけない”

よりもずっと肩の力を抜いて暮らしていけます。

 

 

仕事でもそう。

なんでもかんでもチームプレイで、というのは私の好むところじゃないけれど、

たとえば撮影で花が必要になったとします。

誰が買う?

編集者だったりデザイナーだったりスタイリストだったりカメラマンだったりが担当としても、注文はできるけれどどうにも買いに行けない、ってときは手があいている人がとりにいけばいい、って思うんです。

これって、お願いする方は迷惑をかける、って感じるかもしれないけれど、「いいですよ、私、行ってきますよ」って言う方は、“手があいているから”とか、“ついでだから”とか、“動線上だから”とか、そのくらいのノリだと思うんです。

 

そして、それをしてもらったら、今度は自分が誰かのために還元すればいい。

“人は迷惑をかけるもの”

そのくらいの気持ちで構える方が自分も人もぐんとラクになるんじゃないかな。