書くこと、編むこと、伝えること

編集者、ダイレクター、ライター、情報発信サポーター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けするメディアや仕事のあれこれ

ひとりの人に語りかけることが大勢の心をつかむ

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個人メディアが自由にできるようになってきて、個人事業主とか中小企業のオーナーは、ブログをやった方がいい!というのが私の持論ですが(ブログってなにやってる人かどんな人かがわかる恰好のメディアです)、これを言うと、

「時間がない」

「ネタがない」

といった、ないない、に加えて、「だってあなたは文章を書くのがプロだからブログが続けられるんでしょ、一般の人は文章は書けないよ〜」

なんて言われます。

 

個人メディアに関しては、プロのライターだったりカメラマンだったりが有利かといえば、むしろ不利だというのも私の持論(↓)。

ricorice.hatenablog.com

 

 

ビジネスとして書く技術を売ることと、個人発信(それが回り回って、自身のプロモーションを経てビジネスにつながるとしても)とではまったく別物だから、です。

 

 

書くときのコツのひとつを先日、お伝えしましたが(↓)、

ricorice.hatenablog.com

 

書くときに心がけておきたいことがあります。

それは、誰か具体的な人物を思い浮かべながら、その人に語りかけるように書く、ということ。

これ、別段、実在の人物じゃなくていいんです。

たとえば、

・地方都市で飲食店経営をしている40代で、これから店舗を増やそうとしている人

・食べることに興味があり、特に最新のコンビニスイーツを知りたい人

といった具合。

 

こんな風に対象を狭めると、たくさんの人に届かないんじゃないかと思いがちですが、まったく逆。

まんべんなく広く、とすると、埋もれちゃうんですよ、ぼんやりして届かない。

それが、はっきりしていると、おっ!とそのことに少しでも関心のある人が振り向く、っていうね。

 

たとえば、

・食べることに興味があり、特に最新のコンビニスイーツを知りたい人

を想定して書いているものが、

・新しいアイディアを考えている東京の老舗の和菓子屋さん

が、おもしろがって読む、とかね。

ここにあるのは、お菓子って共通項。

 

・食べることに興味があり、特に最新のコンビニスイーツを知りたい人

はどんぴしゃりでこういうタイプの人ではなく、

・食べることに興味がある

・コンビニが好き

・スイーツに携わっている人

といった具合に、それぞれの枝葉から広くさまざまなタイプの人に伝えられるってこと。

 

実はこれ、書く、ことだけでなく、企画においても同じ。

誰に届けたいか、をより具体的にすればするほど、それは一見狭くなると思いがちですが、逆に多くの人に届けられるんです。