書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

友達とは仕事をしない

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仕事関係で仲良くなった人とプライベートでも会ったりするのは楽しい。

これって、話題や仕事においての共通認識があるから。

特に私のような個人事業主の場合、かれらは意識の上で同僚、つまり同士であって、あ〜、わかる!ってことを分かち合える人が常に周りにいるわけでないから、余計に楽しいのかもしれません。

 

でも、仕事関係を通じて親しくなったからといって、そこには境界があって、ずかずか入り込むことは基本ありません。

まあ、誰が相手でも、パートナーだろうが親だろうが子どもだろうが、100%自分を公開するなんてことはあり得ないんだけれど。

ともあれ、どこか一線を引いているところがあるからこその気遣いがあるから、心地いいんだろーなーと感じます。

 

 

それでは逆はどうか?

友達と仕事をすること。

これはたいがいうまくいかない、気がします。

どこかに「そのくらいやってよ」「言わなくてもわかるでしょ」って、本来ならちゃんと認識の確認をしながら進めないといけないことを、つい、おろそかにしそうだから。

プライベートを知っていることと、仕事のは別なのに、ね。

 

もいっこ、自分がある程度スキルができてから知り合った人と、長い間のブランクを経て仕事をするときにはそんなことは感じないのだけれど、ぺーぺーのときの自分を、逆の相手のその時期をよく知っている人とは、発展途上のときのイメージが強いから、実際とのギャップがあって、ぎくしゃくしちゃうんだなぁ、というのが印象です。

プライベートで会うのは楽しんだけど、ね。

仕事となると、お互いの相手の“今”の力をなかなか認識しづらいってのが、うまくいかない要因なんだろうなぁ。

 

 

これらは私の経験則としての概論。

タイミングもあるから、流れでうまくいけばそれでいいけれど、積極的に友達と仕事をすすめようとすると、ほとんどの場合、うまくいかないだろうなぁ、って確信しています。