書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ねえ、一体何がしたいの?

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ブログをチェックして欲しい、

慣れるまでFBページの発信を手伝って欲しい、

 

といった案件を受けることがあります。

 

このとき、私のような外部の人間ができるのはサポート。

知識であったり技術であったりを提供し、その代替としてお金をいただき、困ったことを解決していきます。

 

このとき、“こうしたいんだ!”という思いを教えてもらわないと、困っちゃうんですよね〜。

そして、実のところ、これがないことが少なくないんですよね〜。

 

たとえば和菓子屋さんの場合。

アピールしたいのが、“販売している商品をもっと知って欲しい”のか、“お店の長い歴史を見てほしい”なのか、“非常にすばらしい和菓子職人さんが手がけている”なのか、“配達や注文がきめ細かい”のか、それによって見せ方がまったく変わってくるんですよ〜。

その見せ方を考えるのは、われわれの仕事。

でも、それは“こうしたいんだ!”という発注側の思いがあってこと。

“こうしたいんだ!”という思いは、家の建てるときの、いわば土台や骨組み。

これがぐらぐらしていると、壁を塗ったり、扉をつけたり、をいくら頑張っても、なんだかうまくいかないんです。

 

話をきくと、勧められたから“とりあえずやっている”ってことがインターネットメディアの場合、多いんです。

“こうしたいんだ!”と思うところがないと、周囲の人間はもっとぼんやりしたなかで手がけるから、結果、漫然としてしまうという。。。