書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

食関連の仕事

大変自慢ではなく、未来の自分を鼓舞させるために(言い訳)

9月発売の食書籍に向けて、怒濤の原稿ラッシュ。 昨日は2万字! 400字詰め原稿用紙にして50枚だっ! おまけにページ構成をしながらなので、ものすごおおく仕事をした気分(笑)。 一昨日も、昨日分よりやや複雑なページ構成をしつつ1万字近い原稿を書き、 2…

集中! 集中! 集中!

9月上旬発売の食書籍作り制作。 台風、豪雨に伴い、気象病を発生し、計1週間以上寝込んでしまった遅れを必死に取り戻す日々。 見ると手が止まるので、仕事をしつつ、 ワールドカップもウィンブルドンや音声やときどきツイッターをチェックして、と。 我なが…

ただただ淡々と、が心の平静を与えてくれる

めまいと吐き気を伴った大きな気象病が2回も襲うわ、 あーでもないこーでもないと、ひとり頭の中の熟成になかなか時間がかかり、 私の思い描いていた予定より1週間以上遅れてのろのろ進行している、 9月上旬発刊の食書籍企画。 仕事は遅い方じゃない。 むし…

悩む日々

9月に出る食の本に取り組んでいて、うんうん唸る日々。 ライティングは最初誰かに頼もうかな、と思っていたのですが、 ブックデザイナーさんとも相談し、第三者視点のニュートラルな文体でない、別の文体でいくことにしたので、 じゃあ、内容やどうしたいか…

うんうん唸って、少しずつ

本にはジャンルのほかにいろんなタイプがあって、 定型があってそれにはめていくものとか、コンセプトがデザイン含め明確なものとか、コンセプトははっきりしているのだけれど具体的に落とし込むためにそのたびごとにあれやこれやすり合わせながら進めるもの…

頭の中のこんがらがった毛糸をときほぐすように

7月上旬発売の食書籍のメドがたち、 さあ、9月上旬発売の食書籍にがっぷりかかりますよ!な状況にやっとなったのですが、 頭の中にいろんなものを放り込んだ状況なので、 まずはこれをときほぐす作業からしないと。 7月上旬発売の食書籍の最後の山を迎えたと…

言い訳。今は集中したいので

7月上旬刊行の食書籍作りがいよいよラストスパートです。 今週、コンセ(最終的な色確認用刷り見本)を見て、修正チェックをして(完全データで戻すので)おわり。 あとは修正チェックで終わり、ってところまで来ていて、 同時進行で9月上旬発売の別の食書籍…

『ドイツパン大全』がグルマン世界料理本大賞2018・パン部門でグランプリに輝きました!

発売はちょうど1年前。 企画提出にはじまり、制作指揮/編集統括(映画でいうと監督ですね)として仕事をした 『ドイツパン大全』(誠文堂新光社刊)が、 グルマン世界料理本大賞2018・パン部門で優勝しました! 世界で1位! これは、うれしい以上のうれしさ…

これは役得! 初の読者である愉しみ

今年、2018年中盤は、 ほぼ隔月刊で3冊、食書籍の発行があり、 その1冊目、GW明け刊行のものが先日終了し、 ほっとするのも束の間、あと2冊の進行の日々です。 次に発刊する食書籍は、 撮影が終わり、目下、テキスト&レイアウトを進めているまっただなか。 …

ひとつ終わって、次、もうひとつ次

昨日、現在抱えている3冊の食書籍のうちの1冊が終了しました。 具体的には、最終校正と色確認をしたものを、 これで進めてください、 と印刷所に戻した、ってこと (この工程を校了・下版と呼びます)。 私自身の細かい作業は先週半ばに終わり、デザイナーさ…

自分のザル校正に悲しくなる

現在手がけている3冊の食書籍のうち、1冊が終盤を迎えています。 泣いても笑っても数日後には終わり、実質的に私の手元を離れるのは明日。 印刷所からの校正紙(コンセ)が出るのを待ちつつ、 渡したデータで最終校正をしているのですが、 毎度ながら、これ…

身をもってマーケティングの重要性を痛感する

私の肩書きにはイギリスの食研究家、ってのもありまして、 イギリスの食事情について講座をすることも。 某イギリス関連施設もその会場のひとつ。 そちらにはショップもあり、 そこでは私が買い付けてきたアイテム(ヴィクトリアン朝のおほほ〜、ではなく、…

限られた環境にいると、やり方を工夫せざるをえない

現在、食書籍3冊を同時進行でプロデュースしておりまして。 監修の方、カメラマン、デザイナー、版元のご担当者etc みなさん東京なのに、私だけが遠く離れたところに住んでいるので、 おいそれをすぐに顔を合わせられない。 ある本については、 監修の方に実…

感謝!これも縁だなぁ、なんてじわじわと

それまで、本にしろ雑誌にしろ、東京のレストランガイドや持ち帰りグルメの編集や執筆は作ったことあったけれど、 店やメニュー紹介といったガイドものではなく、本格的に厨房に入り込んだり細かく話をきいたりしての食情報の取材をするようになったのは、20…

思いがけない形で、ときどき読者の方に出会う

書籍の仕事の場合、私は制作指揮(映画で言うと監督)の立場であることが多く、 企画立案、構成などから関わり、執筆はすることもあったりしないこともあったり(そのときの状況で。監修兼著者がいたり、この人に執筆してもらおう、という場合は書いてもらい…

ふさわしい肩書きを模索中

自身の肩書き&プロフィールを提出する機会が立て続けにありまして。 こういう要請があると、客観的に自分の仕事を見ることができ、棚卸しができる、ので、なかなかに貴重な機会だなと痛感しています。 ・イギリスの食研究家 ・食の編集者、ダイレクター、ラ…

手作りすればいいってもんじゃないし、ましてや愛情のバロメーターではない

私は幼稚園、そして小学校に上がる直前の秋からは保育園に通い、保育園は完全給食だったけれど、幼稚園では主食だけ持参していました。 いつもは俵形の小さいおにぎりを2個、ときどきロールパンのサンドイッチ2個(上部に切り込みを入れて、ひとつはハムとキ…

居酒屋でお酒を飲まないという選択

お米なしのすし屋 麺なしのちゃんぽん店 登場時、大きな話題となったこれらの店、 共通するのは“糖質制限”ということになりますが、 あっ!と目からウロコだったのがこの記事(↓)。 www.hotpepper.jp この連載、好きでね〜。 安田理央氏の軽妙な文体が、エ…

食べることは、楽しい! おもしろい!という視点から

私の仕事のひとつに食関連の編集、ダイレクション、ライティングなどがあり、 企画・構成、指揮ということも少なくなく、 これらの打ち合わせやすり合わせ時に、 細かいことの確認ではなく、 基盤となる大きな企画の話だからってのもあるのですが、 情報交換…

自分が推したところが発展している様はうれしい

単に“食”といっても、その範囲は広く、 メニューだったり、技術だったり、はたまた素材だったり、生産者だったり、歴史的側面だったり、 その内容は多岐にわたります。 あっ、店舗ガイドもそうですね。 私が食のダイレクション、編集、ライティングとして仕…

環境が全然違うのに、同じ土壌に立つ必要はない

マルコ・ピエール・ホワイト。 かつてはイギリスを代表するフランス料理のシェフで、現在はレストラン経営者。 33歳のときに、ミシュラン最年少、イギリス初の3つ星をもたらした伝説のシェフです。 天才と称される人が、時にそういう傾向にあるように、 彼も…

ライティングに必要なのは対象を突き放すことである

いまだに誤解がまかり通っているのは困ったもんだ! ライティングも私の仕事の一環で、となると、書くの好きでしょ?と思われているのが、とても面倒くさい。 嫌いではないけれど、仕事として書くときは技術を売っているわけで、そこには当然制約もあり、好…

自著『イギリス菓子図鑑』、台湾で翻訳本の出版が決定!

こういうの、他人事だと思っていました。 たしかに、21世紀に入り、出版社に出入りしていると、 台湾、韓国、中国での翻訳版を出す、という話はちょこちょこ耳にしていました。 そうだよね、日本だけを対象にいると、まず日本語人口が減少しているわけで、 …

お米を消費することは何もごはんを食べることだけではない

ことあるごとにお米の消費が減ったと報告されます。 実家は、自前の分+αぐらいのお米が収穫できる田んぼがあるにも関わらず、朝食はパンだったりパンケーキだったり、でした。 理由は、父がパン好きで、朝お米を食べると胃が重くなる、と言っていたから。 …

アンゼリカ(東京・下北沢)閉店と記録に残すということ

知り合いのパン屋さんのFB投稿で知りました。 50年続いた東京・下北沢のパン屋さん「アンゼリカ」が今月末、7月31日をもって閉店。 1990年代、よく行きました、私。 togetter.com 池波正太郎が行った店だそうですが (池波正太郎と味覚が違うし、そもそも時…

立場が真逆になって初めて見えること

私のやっている仕事のなかで一番長いのが編集(制作指揮、映画でいうと監督)。 裏方の総本山ともいえる仕事で、企画を立てあれやこれやお願いするという流れ。 そこには取材も含まれ、当然、取材する立場となります。 仕事を長くやっていいると、また、イギ…

神風は吹かない。希望的観測を起点にしない

イギリスの食関連のことをやっていると、 思わぬところから問い合わせや協力の要請を受けたりします。 そこでいつも不思議に思うのが、 なぜ最初に現地のリアルな状況を把握しないのだろうか? ということ。 例えば、こんなこと。 ・イギリスで日本食は流行…

もう少し、もう少し、もう少しの歩みがもう少し

長い間、私の仕事の屋台骨となっている、(主に紙出版の)編集やライティングという仕事。 ここ5年は、もともと営業的なことはしていなかったけれど、ますますしなくなり、打診をいただいたものでも、う〜ん、違うな、という案件は断ったりもするという状況 …

Momofuku, Lucky Peach and Ando(モモフクとラッキー・ピーチとアンドー)

アメリカ合衆国にはハワイしか行ったことがありません、私。 そもそも、アメリカ大陸に足を踏み入れたことがない。 私は食関連の編集やライティング、イギリスの食情報をしているので、多少なりとも情報は入ってくるけれど、それはまったくもってアメリカの…

編集とは削ぎ落とす作業である

雑誌にしろ、本にしろ、ウェブにしろ、 編集っていうのは、いろんなものをあれこれ詰め込むって思われがちなのですが、 結果として、これは逆効果。 “何でもあり”は、“何にもなし”だから。 何をうたいたいか、一番言いたいことは何か、強味のあるセールスポ…