書くこと、編むこと、伝えること

編集者、ディレクター、ライター、情報発信サポーター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けするメディアや仕事のあれこれ

メディアについて

編集者とは何だろう?

全然関連性がないのに、仕事が集中したり(その逆も然り)、似たような話題が続いたり。 こういうことよくあります。 先日、人と会うごとにそんな話になったのが、 “編集者がいない。そもそも編集者とはなんぞや” うむむ。 編集者ってわかりづらいので、私は…

アンゼリカ(東京・下北沢)閉店と記録に残すということ

知り合いのパン屋さんのFB投稿で知りました。 50年続いた東京・下北沢のパン屋さん「アンゼリカ」が今月末、7月31日をもって閉店。 1990年代、よく行きました、私。 togetter.com 池波正太郎が行った店だそうですが (池波正太郎と味覚が違うし、そもそも時…

「30年後の谷根千」に出合う

子どもの頃の移動は小さなものだったけれど、 それでも幼稚園、そして保育園、小学校は3つ、高校は学区外だったことが影響しているのか、 地元感覚、帰属意識が希薄です。 どこにいても、片方の目ともう片方の目で違う世界を見ているような。 人生で一番長い…

みんながこうだからこうあるべし!の時代ではなくなった(万歳!)

メディアをはじめ、発信する側はこのことを真摯に受け止めたらいいと思う(↓)。 headlines.yahoo.co.jp 村上春樹がどーのこーのではなく、煽り商法はもう賞味期限を迎えたってこと。 “話題のベストセラー”とか、映画の“ハリウッドが感動” “全米が涙”とかも…

結局、当たり前のことをていねいにきちんとやる、なんだなぁ

news.yahoo.co.jp web-tan.forum.impressrd.jp 先日まで224ページある本の最終段階、つまり校正にかかっていました。 この手の仕事をするときに んも〜っ! 時代はこんな進んでいるのに、いつまでこんな家内工業制作業をせねばならんのだ! “てにをは”や文字…

トリコロールを彩った人たちはどこへ?

21年前の1996年6月から7月頭にかけての約1カ月、イギリスを旅行していた私。 このとき、何があったかというと、伊達公子選手のウィンブルドンでの活躍、ってのは日本でもっとも知られたイギリスでの出来事かもしれませんが(かく言う私もロンドンの友人宅で…

キャッチコピーって重要だな、と再認識した件

私は文章を読んだり書いたりよりも、数字やデータ、グラフを眺めたりしてアレコレ思いをめぐらせる方がよっぽど好きでして。 なわけで、もう、思わずじっくり読んじゃったじゃない(↓)。 www.garbagenews.net これ、雑誌の売上げ部数などを、ジャンル別にグ…

ジュリアン・アサンジュやチェルシー・マニング報道が無視される不気味さ

ジュリアン・アサンジュ/Julian Assange チェルシー・マニング/Chelsea Manning 誰それ?という方はぐぐっていただくとして、 立て続けに彼らについての大きな報道があり、 こういうのを日本のメディアが取り上げないのはもはや慣れ切っているけれど 普段や…

噛み合わないことも、ありのままに開示するのがこれからのやり方

これ、良記事(↓)。 prtimes.jp 3つの点が優れているなぁ、と感じます。 企画全体に流れる予定調和を無視 テレビ番組にその傾向は顕著ですが、結論ありきで話が進められるんですよね〜。 (2年ぐらい前だったか、NHKの週末の朝の番組で“民泊”をテーマに議論…

6次産業化は農業や漁業に限った話じゃない

私の仕事のキャリアでは、本や雑誌制作が一番長く、出版業界にずっと足をつっこんでいます。 私自身は、現在の出版業界の斜陽は、傲慢と怠慢が引き起こした、と思っています。 “紙媒体を世に出す”は軸のままでもいいのですが(本当は思い切って変えるのがい…

待つこと数カ月(1年近く?) やっと入手!

『People Make Places』 届いてから気づいたんだけど、直接購入って手もあったのね。。。 この本の存在を知り、アマゾンをチェックすると在庫なし/取扱いなし。 そのうち入るだろう、とたかをくくっていたけれど、私のチェックのタイミングがずれていたのか…

もう少し、もう少し、もう少しの歩みがもう少し

長い間、私の仕事の屋台骨となっている、(主に紙出版の)編集やライティングという仕事。 ここ5年は、もともと営業的なことはしていなかったけれど、ますますしなくなり、打診をいただいたものでも、う〜ん、違うな、という案件は断ったりもするという状況 …

新聞で一番おもしろいのは書評

新聞を定期的にとらなくなったのは、イギリスから帰国した2001年。 ネットでニュースが拾えるようになったし、それでもときどきは駅の売店やコンビニで買ったりしていました。 それが、今では、たま〜にしか買わなくなって、出張先のホテルや帰省したときに…

Momofuku, Lucky Peach and Ando(モモフクとラッキー・ピーチとアンドー)

アメリカ合衆国にはハワイしか行ったことがありません、私。 そもそも、アメリカ大陸に足を踏み入れたことがない。 私は食関連の編集やライティング、イギリスの食情報をしているので、多少なりとも情報は入ってくるけれど、それはまったくもってアメリカの…

「こだわり」という言葉を私が軽々しく使わない理由

私は、情報発信サポートにしろ、食の編集・ライティングにしろ、イギリスの食研究にしろ、いずれにしろ食関連の仕事がメインです。 ここのところ本当に多用されるようになったなぁ、と思うのが、 “こだわり” という言葉。 “こだわりの食材” “こだわりのメニ…

もはや写真はコミュニケーションツールである

最近読んで、ものすごおおおく納得した記事(↓)。 www.fuze.dj ここ数年、私がぼんやりと感じていたこと、 ricorice.hatenablog.com ricorice.hatenablog.com インフォグラフィックは大事だなぁ インスタグラム的なアプローチを紙媒体やほかで展開できない…

編集とは削ぎ落とす作業である

雑誌にしろ、本にしろ、ウェブにしろ、 編集っていうのは、いろんなものをあれこれ詰め込むって思われがちなのですが、 結果として、これは逆効果。 “何でもあり”は、“何にもなし”だから。 何をうたいたいか、一番言いたいことは何か、強味のあるセールスポ…

が、が、が、が、が、の連射に注意せよ!

自分のだけでなく、人の文章に目を通すのが私の仕事の一部です。 多用されていて惜しいなぁというものがいくつかあり、これもその一例。 “が” ん?と思われるかもしれませんね。 文章と文章のつなぎ言葉の“が”です。 例を出しますね。 昨日は雨が降っていた…

インスタグラムと私

インターネットやコンピュータ導入はぐっと早かったものの、スマホデビューは遅かったな。 そもそも電話が苦手なもんで、携帯電話もやむなく持つにいたったぐらいだし。 そして、単機能高性能の機器が好きだから、というのも理由として大きい。 オーブンレン…

時代が変われば評価も変わる!

忘れもしません、私が自分のコンピュータを手に入れたのは1995年。 マッキントッシュがモデムを搭載したマシンを販売する、というので、 インターネットすごい! こんな画期的なことってあったかしら!と熱にうかされたような状態だった私は、待ってました!…

新しい名刺、完成!

昨年末からとりかかっていた、新しい名刺作り。 ようやくデザインが完成し、あとは印刷!という状況までこぎ着けることができました。 現状、私が使っている名刺は表面に肩書きと連絡先を入れていて、 肩書きのひとつ“イギリスの食研究家”が相当珍しいようで…

「アルネ」のこと

イラストレーターの大橋歩さんが自分メディアとして出された雑誌「アルネ」が創刊されたときのことはよく覚えています。 イギリスから帰国して、実家に3カ月ほどリハビリでいて、そのあと再度東京で暮らし始め、1年ほど経った頃でした。 なんでよく覚えてい…

地下鉄の広告は劇的に変わるか?

あれ〜、東京メトロって、こんなに広告少なかったっけ? 半蔵門線でふと視線をあげた先にあった車体の上部の壁に、うまっていた広告は6割程度。 東京メトロは経営が好調だったような、、、ということは広告収入もいいはずじゃあ。。。なんてのは、すでに既存…

ヘッドラインに偽りなし! 超実用的編集デザイン

紙媒体というと、とかく出版社や新聞社から出すもの、と思いがちですが、 フリーペーパーだって、ショップのカタログだって、社内報だって、紙を利用した媒体。 これ、ページが増え、厚みが増せば増すほど、ポスターやパッケージデザインとは違う “ボリュー…

テレビとスマホはセットで使う!

現役高校生を眺めていて気づいたこと。 テレビを観た後って、こんなことしてんのかぁ〜。 テレビを観る ↓ 友だちとラインで盛り上がる ツイッター(ほか)でいろんな人の感想をチェックし、それも楽しむ “友だちとラインで盛り上がる”ってのは想像できたけれ…

イギリスの2016年クリスマスシーズンは本が好調!

出版、紙媒体が不況なのは、別段日本に限ったことではありません。 イギリスとて同じこと(私はイギリスの食が専門なので、情報は常に向き合っているのです)。 そんななか、2016年のクリスマスシーズンはここ10年で本が一番よく売れた、とのレポートが(↓)…

これってフェアじゃないんじゃない?

2016年の年末に報道されたニュース(↓)。 www.nikkei.com そりゃそーだろー。だって、本当に雑誌買わなくなったもん! 私のようにメディアに関わっている人間ですら、数年前は月に1万円は使っていたけれど、今や、だもんなぁ。 でね、上記のニュースを眺め…

自分の本を出したい人に、圧倒的に足りないこと

腐っても書籍、といったところでしょうか。 出版不況がささやかれ、随分と歳月が経ちますが、それでも本、自分の本というのは魅惑的な響きがあるようです。 その理由をひと言でいうと“箔がつく”。水戸黄門の印籠のごとく、自分のステージを上げる恰好の材料…

総菜か、総菜か、それが問題だ

先日、ライターとしての仕事をした際、またしてもうっかりしちゃった! そこでの統一表記(雑誌や書籍などでは、漢字にするか、漢字ならどの字を使うか、ひらがなにするか、カタカナにするか、固有名詞や特例を除き、全体を通して同じものを使います)は、 “…

覚えておきたいのは“本文はグレー”ってこと

インスタグラムの出現によって、文章よりも写真、みたいなことを強調されたりもするけれど、これ、何も今に始まったことではありません。 私が、書籍や雑誌、小冊子などの編集/ディレクションの仕事を始めた四半世紀前にはすでに定石。 写真やキャッチコピ…

自分でもちゃらっとできそう!と思ったら大間違い

ときどき残念だなぁ〜、って思うこと。 文章を書くことって、誰でもできることです。 ブログやFBなどの個人の特性が強く出るものは、オーナーが書くことが、上手ヘタを飛び越えて、文章もやはり個性を打ち出します。 でも、たとえば、ウェブサイトのベーシッ…

ひとりの人に語りかけることが大勢の心をつかむ

個人メディアが自由にできるようになってきて、個人事業主とか中小企業のオーナーは、ブログをやった方がいい!というのが私の持論ですが(ブログってなにやってる人かどんな人かがわかる恰好のメディアです)、これを言うと、 「時間がない」 「ネタがない…

廃棄の山を見たことはあるか?

最初に謝っときます、うろ覚えですみません。 キングコングの西野が、自身の本を刊行している出版社に対して憤っているとか。 それは、本の売れ行きがよく、品薄であることを出版社側が“うれしい悲鳴”と表現したことに対して、読みたい読者がいるのに謝らず…

ドキドキが止まらない!

編集の仕事に限っていうと、かれこれ四半世紀(!)続いているわけだけれど、いまだに慣れないことがあります。 それは、ファーストコンタクトをとること。 メールでってケースも増えてきたけれど、それでもこの第一歩は今も電話が圧倒的。 知らない人にいき…

小さいこと、ひとりであること

新聞をとらなくなって20年近く。 引っ越しやネットの発達でそうなったのだけれど、たとえば喫茶店やホテル滞在で読むことはあるし、ときどきは買っています。 加えて、テレビもおいていないし、雑誌もあまり買わなくなりました。 困るんじゃない?ときかれる…

業界用語を使いたがるのはたいがいおバカさんである

食、に限らず、でしょうが専門のことをしていると、かくかくしかじか悩むことがあります。 どういう言葉がふさわしいか。 たとえば、惣菜。 実は活字になるときは、総菜の方が多いんです。 それは、一番大きな理由は“惣”が学校で習う漢字ではないから。 とは…

なりふりかまっちゃいられない!

先日、こんな記事(↓)を投稿したら ricorice.hatenablog.com ど、ど、どーしたの?と知人から連絡が。 事件発生から時間が経ち、気持ちも収まり、 「いやぁ〜、構成を決めて、原稿もほぼ書き終えて、ほとんど形になっていて、あとは確認って案件が、急遽取…

メディアに取り上げられるには?

たとえば、新しくお店をオープンしたとします、新しいサーヴィスを開始したとします。 いくらいいものを提供していても、ビジネスである以上、お客さんがいて対価を支払ってもらわないことには成立しません。 そのためには広く知ってもらう必要があります。 …

キャリアが浅い人の意見こそ大事

ずっとその仕事を続けていると、あたかもそれが世間の当たり前のように思われますが、これ、大きな錯覚なんですよね〜。 周囲の人も共通言語で話が通じるから、果たして外、一般的にはどうなのかってなかなか見えづらい。 そんなとき役立つのが、キャリアの…

読書は大事だなぁ〜、と痛感するこの頃

私は、文章を読んだり書いたりするよりは、データや数字を眺める方が断然好き。 ライターとしての仕事だと書くのが仕事。 今のところほとんどが日本語なので、四苦八苦しながらも母語ゆえなんとか。 英語は日常生活に困らない程度なのだけれど、読み書きが得…

紙は完成したらおしまい、ネットはでき上がったら始まり

雑誌の取材だったり、ネットを使っての情報発信のサポートをしたり、を仕事としてやっているなかで、ほっんとに全然違うんだよなぁなぁ、と感じることがしばしばあります。 その理由は、 紙メディアは完成したらおしまい、ネットメディアはでき上がったら始…